「老後」への意識調査 50%以上が「食生活に気を付ける」と回答 日本生協連2024年3月25日
日本生活協同組合連合会は、「人生100年時代」と言われるなか、老後に向けて現時点でどのような意識を持ち、備えをしているかを明らかにするため「老後」への意識調査を実施した。調査は2023年12月5日~12月11日の期間、20~50代の組合員を対象にWEBアンケートを実施。有効回答数は6093件。
Q.ご自身の老後について、具体的に不安に感じていることがあれば教えてください。(答えはいくつでも)
同調査では、自身の老後について、不安に感じていることを聞いたところ、1位が「生活費・金銭面」で71.6%。年代別に見ると30代が最も高く79.3%で、最も低かった年代は50代で64.5%だった。
次に多かった回答は「心身の健康」で、全体の66.5%が不安に感じている。特に50代は67.9%と高い一方、20代は47.9%で、年代が上がるにつれて「心身の健康」に不安を感じる傾向にあることがわかった。また、老後に備えて今から行っていることについて尋ねたところ、全体で「貯蓄」(45.0%)と回答した割合が最も多く、全年代でトップになった。次に、「栄養バランスを考えた食生活」(29.8%)が続き、年代が上がるにつれて割合も高くなり、年代差が如実に現れた。
全体の50%以上が老後の健康のために、「食生活に気を付ける」と回答
Q.ご自身の老後の健康のために、現在気を付けていることがあれば教えてください。(答えはいくつでも)
全体の54.0%が老後の健康のために現在気を付けていることとして「食生活に気を付ける」と回答。全年代で最も多い回答で、中でも50代は、59.9%と最も高く、老後の健康意識のために現在の食生活に関心があることがうかがえる。また、「食生活に気を付ける」と回答した人の中で具体的に気を付けていることは、1位「栄養バランスを考えた食事をとる」(69.6%)、2位「野菜を食べる」(64.7%)、3位「塩分を摂りすぎない」(55.4%)という結果になった。
自身の老後をどのように捉えているかについての設問では、食生活に気を付けている人ほど「ポジティブ(前向き)にとらえている」「どちらかというとポジティブにとらえている」と回答。食生活に気を付けていない人は老後を「ネガティブに捉えている」と回答する割合が多いことがわかった。食生活に気を付けていることで、老後に不安を感じることが少なく、自信を持ちやすいと考えられる。
老後の健康についてほしい情報は「からだ・病気についての情報」が1位
Q. 老後の健康について、今の時点でどのような情報がほしいと思いますか。(答えはいくつでも)
老後の健康について、今の時点でほしい情報トップ3は「からだ・病気についての情報」(40.2%)、「食事・栄養についての情報」(35.9%)、「運動についての情報」(28.3%)。年代別で最も差が開いた項目は「健康に良い習慣についての情報」で、20代は33.1%と高く、50代は14.3%だった。
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