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勢いは横ばい コロナ禍からの持ち直し傾向は続く 外食産業市場動向調査2月度2024年3月26日

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日本フードサービス協会は3月25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2024年2月度の集計結果を発表した。

2月の外食売上は、うるう年で営業日が1日増え、休祝日の連休が2回あったが、基本的には1月の傾向と大差なく、全体的にはコロナ禍からの持ち直し傾向が堅調に続いている。訪日外客数はコロナ禍以降最多となるなど引き続きインバウンド需要が好調で、外食全体の売上は前年比111.4%、19年比115.7%となった。訪日外国人の高単価メニューの消費意欲は旺盛で、DRなどの売り上げを押し上げる一方、お得なバリューの訴求による集客効果も大きく、引き続き外食消費の二極化が進んでいる。地方では深刻な人手不足で営業日数の削減を余儀なくされ、コロナ禍からの脱却の途中で厳しい経営環境に直面しているところもある。

業態別はファストフード(FF)は好調が継続し、売上110.7%、19年比売上は128.7%。「洋風」は、バリューキャンペーンや29日の肉の日キャンペーンなどが好調、売上は108.0%。「和風」は、新商品やアニメとのコラボ商品等が好調で、売上119.8%となった。「麺類」は、手頃な価格の業態が引き続き好調で115.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」が東北の水産物とタイアップした高付加価値メニューと、お得メニューの併用などが奏功し、売上103.9%となった。「その他」は、「カレー」のデリバリー価格の改定と客数増と、暖冬の「アイスクリーム」の売れ行きが好調で、売上110.5%となった。

ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上は112.8%、19年比では売上106.5%となった。FRは、お得なクーポンやセットメニューとその逆の高単価メニューがともに好調で、「洋風」は売上112.5%。「和風」は、各地の冬の特産品を使った季節限定メニューが売上に貢献し112.2%。「中華」は、お客様感謝キャンペーンや価格改定による客単価の上昇で、売上113.2%。「焼き肉」は、引き続き食べ放題業態の好調と観光地のインバウンド増で、売上114.4%。

「パブ・居酒屋」は、月前半は首都圏の降雪の影響などもあったが、後半には回復したところも多く、ターミナル駅周辺など人流の多い地域の店舗が好調。「パブ・居酒屋」の売上は110.8%、19年比で71.6%となった。

ディナーレストラン業態は、インバウンドの需要増が全般的に他業態よりも顕著で、売上111.8%、19年比では99.5%となった。

喫茶業態は、うるう年で営業日が1日多く、また価格改定と客足の回復で、売上は112.1%、19年比では104.3%となった。

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