伝統的林業地「吉野」で初「スギ・ヒノキ」CO2吸収力をJ-クレジットで販売 大和協2024年4月11日
(一社)大和森林管理協会(奈良県北葛城郡)は、奈良県吉野地方の若手林業家と連携し、奈良県最大の二酸化炭素吸収量(年間1500t-CO2)の森林由来J-クレジットの認証を受け、3月にジェイアール西日本コンサルタンツにその一部を販売した。日本を代表する伝統的林業地である奈良県吉野では初のJ-クレジット販売で、木材のトップブランドの森林クレジットとして、今後、多くの企業の購入が見込まれる。
J-クレジットは、地球沸騰化の主因とされる温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量削減や吸収量を数値化し、国がクレジットとして認証する制度。企業はクレジットを購入することで、自社で排出する二酸化炭素量を相殺できる。
排出量削減の取り組みとしては、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用などがあるが、二酸化炭素吸収の面では森林が唯一と言える存在。森林を適切に管理し健全に維持することが対策になる。
大和協は、吉野の若手林業家有志と衰退する林業を復権させる取り組みを進め、そのひとつとして、森林の持つCO2吸収力を企業に販売するJ-クレジットを創出し国の認証を受けた。このほど、全国森林組合連合会と農林中央金庫が運営する「森林由来クレジットの販売プラットフォーム FC BASE-M」を通じ、ジェイアール西日本コンサルタンツに当該クレジットの一部が購入された。
吉野は室町時代から続く日本最古の林業地。密植多間伐の独自の施業で手間暇をかけ大切に森づくりを代々続けてきたことがJ-クレジットの高い評価につながっている。この資金は、再び森林の整備に活用され、人と森が共生する好循環を生むことに役立てられる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日