微粉砕加工で機能性を付与 北海道産小麦粉「CRONOS」発売 小田象製粉2024年4月18日
小田象製粉(岡山県倉敷市)は4月13日、独自の微粉砕加工により粒度をコントロールし、二次加工適性に優れた北海道産小麦粉「CRONOS(クロノス)」を発売した。
2月27日に閣議決定された「食料・農業・農村基本法」の改訂案および新法「食料供給困難事態対策法」において、小麦は特に重要な食料として位置づけられている。この改正により政府主導による増産指示や財政支援を通じて食料安全保障を確保する新たな仕組みが整えられ、主要7か国の中で最も低い日本の食料自給率への対応策として期待されている。
国内産小麦は外国産小麦にはない品質特性を持ち環境への負荷も少なく実需者からの期待も高い一方、製パン、製麺等の二次加工時の安定性や吸水性の点で扱いが難しい場合があった。新製品「CRONOS」は、小田象製粉創業100周年記念製品として発売。北海道産小麦100%にこだわり、同社の強みである微粉砕加工により小麦粉の粒度を調整し、従来の北海道産強力粉に比べて高い二次加工性・吸水性と冷蔵・冷凍耐性をもつ小麦粉として開発された。
製品名「CRONOS」は、ギリシア語で「時間」を表し、「時」を神格化させた言葉であるCRONOS(χρόνος (クロノス))が由来。微粉砕加工小麦粉ならではの冷蔵・冷凍耐性により「時間を操る」ことを暗示している。
新発売の北海道産小麦粉
「CRONOS(クロノス)」
◎「CRONOS」特徴
同社独自の微粉砕加工技術により一般的な北海道産強力粉に比べて粒度が細かく、それにより以下の機能を有する。
・水和時間の低減
製パン時、同一条件、同一吸水率でのミキシングにおいて生地の底離れが早く、十分な水和が短時間に行える。
・吸水性の向上
従来の北海道産強力粉に比べ約2%吸水率が向上(当社製品比)。
・冷蔵耐性、冷凍耐性の付与
緩慢冷凍条件下にあっても生地が冷凍障害を受けにくく、解凍後のボリューム低下を起こさない(同社が定める製パン方法による5日間の生地冷凍後の焼成結果による)。
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