生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
「都市と地方をかきまぜる」をミッションとする株式会社雨風太陽が運営する、返礼品の生産者と寄附者が直接つながる国内初のふるさと納税サービス「ポケマルふるさと納税」が、特許(特許第7442831号)を取得。ふるさと納税における幅広い生産者の参画と返礼品の取扱いが、自治体に過負荷をかけることなく可能になることが認められた。
現在のふるさと納税の仕組みでは、地方自治体がふるさと納税のために使用できる必要経費には寄付金額の50%までと制限があり、返礼品を用意する生産者にとって、相応に送料のかかる低単価商品の出品は難しい。また、一次産品を返礼品とする際には、寄付対象とする商品の総額に一定の基準があるため、大量の商品を用意する必要があった。
一方、一次産品を返礼品として取り扱う自治体では、全ての返礼品を総務省へ申告する義務があり、返礼品が多岐にわたるほど、手間とコストは膨大なものになる。これは、農産物の小規模生産者や天然物を対象とした漁業事業者など、供給が安定せず比較的少量の産物を取り扱う場合、ふるさと納税の仕組みに参画しにくく、こうした産物を返礼品とすることは難しかった。
そこで同社は、「ポケマルふるさと納税」で生産者自ら返礼品出品や在庫管理が可能になり、特定の商品に関連した寄付金の処理、送料の計算などを自動化することで、効率的な出品管理の仕組みを開発。このサービスが、"ふるさと納税における、幅広い生産者の参画と返礼品の取扱いを自治体に過負荷がかかることなく可能とする技術"が認められ、特許を取得した。
ふるさと納税の仕組みは、現在も自治体間の「返礼品合戦」に陥っていると考えられ、返礼品のみを判断基準とした寄附では、その地域への関心や関係性は継続しにくい。一方、寄附者が生産者と直接やりとりしながら利用でき、返礼品を気に入った場合は産直アプリ「ポケットマルシェ」でリピート注文できる同サービスは、一度の寄附で完結しない、継続的なつながりを生み出し、生産者のファンを増やしている。
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