土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
日本フードサービス協会は4月25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2024年3月度の集計結果を発表した。
3月は、前年より土日の数が2日多い曜日まわりとコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなったことで客足堅調。外食全体の売上は前年比111.2%、19年比113.5%となった。また、円安傾向の継続や、北陸新幹線延伸開業などもあり、インバウンドを中心に観光需要が好調だった。
業態別はファストフード(FF)は、引き続き好調で、売上110.7%、19年比売上は127.2%。「洋風」は、割引率の高いキャンペーンと新商品の好調、リーズナブルな新ブランド展開などで売上110.4%。「和風」は、CM効果などにより、売上116.1%。「麺類」は、テレビ露出の効果に加えて、前年より低い平均気温の中で温かいメニューが好調、売上は113.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、桜の開花が先送りとなり持ち帰り需要が伸び悩んだところもあったが、回転寿司は比較的堅調で、売上は102.9%。「その他」は、「カレー」のテイクアウトの価格改定で客単価が上昇、売上111.1%。
ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上は113.0%、2019年比では売上104.1%となった。「洋風は」、前年より土日の多い曜日まわりで集客堅調、テレビへの露出効果もあり、売上113.6%。「和風」は、寒い日の鍋料理が好調で売上112.5%。「中華」は、各種春のキャンペーンが好評で、売上111.3%。「焼き肉」は、団体客、食べ放題客、訪日外客など集客好調、売上113.6%となった。
「パブ・居酒屋」は、5年ぶりにコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなり、宴会も一部で数十人規模のものがみられるほど回復し。週末の好調にも支えられ、売上106.2%、2019年比69.8%となった。
ディナーレストラン業態は、引き続き訪日外国人の利用増加と客単価上昇により、売上111.6%、19年比99.7%。
喫茶業態は、観光地を中心にインバウンド需要が堅調。百貨店や観光地、地下街、路面店も堅調で、売上110.0%となった。
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