衛星データ利用し「水稲栽培における中干し期間の延長」のモニタリング Coと共同実証 Archeda2024年5月14日
衛星データを活用した森林資源モニタリング及び自然由来カーボンクレジット向けのモニタリングソリューションを開発する株式会社Archeda(アルケダ)は、農業分野でのカーボンクレジットの創出支援を手がける(一社)Co(コー)と衛星データを利用した「水稲栽培における中干し期間の延長」のモニタリングの共同実証に向けた業務提携を開始した。
「水稲栽培における中干し期間の延長」のクレジット創出方法は、Jクレジット制度において2023年に新たな方法論として追加された。水田から発生するメタンは、土壌や肥料に含まれる有機物から、嫌気性菌であるメタン生成菌の働きにより生成。水稲栽培で行われる中干し期間を延長する(落水期間を長くする)ことで、水田からのメタンの発生を減らすことができ、この削減効果をクレジット化できる方法論とされる。Co社は、全国でこの「水稲栽培における中干し期間の延長」のプロジェクトを複数の農家と共に立ち上げクレジット創出に取り組んでいる。
一方、近年、削減効果が低い低品質なクレジットを創出・購入することについて、グリーンウォッシュの懸念があると指摘される事例が増加。今後、拡大が想定されるカーボンクレジットのニーズに対して安定供給するには、品質問題の課題を解決し、クレジットの透明性の確保及び定量的な評価ができるモニタリング方法を確立する必要がある。
今回、このCo社のプロジェクトのうち一部のエリアで、衛星データを活用したモニタリングについて共同実証し、自然由来のカーボンクレジットの創出・評価においての透明性を上げる方法について研究する。
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