輸入原料でも国内製造?「正しい食品表示を求める市民の集い」意見交換会開催 パルシステム2024年5月31日
パルシステム連合会が協力する「食品表示問題ネットワーク」は5月28日、「輸入原料で『国内製造』って何?正しい食品表示を求める市民の集い」を東京都千代田区の衆議院第1議員会館で開催。消費者、事業者、生産者のほか国会議員も参加し、原料原産地表示制度の改善を求めて消費者庁の担当職員と意見交換した。
28日に衆議院第1議員会館で行われた意見交換会会場(東京都千代田区)
「食品表示問題ネットワーク」は、食品表示制度の改善を求める消費者・生産者・事業者のネットワーク。意見交換会は、会場に200人、オンライン500人の計700人が参加。食品に表示されている「国内製造」を「原料原産地も国産」と多くの消費者が誤解している現状について問題提起され、活発な意見交換が行われた。
食品表示問題ネットワークの原英二さん(日本消費者連盟)は「現行制度は、国産原料を使用した商品を望む消費者の『選ぶ権利』を阻害している。表示が是正されれば、消費者がほしい商品を正しく選ぶことができ、国内の農業振興や食料自給率の向上にもつながる。原料原産地表示の適正化を図るべき」と意見し、消費者庁に検討会の設置を要望した。
消費者や事業者、生産者それぞれの立場からも多くの意見が上がり、パルシステムグループからは、株式会社パルシステム・リレーションズの髙橋宏通社長、パルシステム連合会の野津秀男商品開発本部長、パルシステム東京の松野玲子理事長が意見した。また、そのほか、千葉県流山市議会が「消費者が安心して食品を選択できるための明確な表示を求める意見書」を提出した事例など、全国の活動も紹介された。
閉会あいさつとして、あいコープみやぎの高橋千佳理事長は「消費者の選択する自由を奪われているのが食品表示であり、早急な改善を求める。国内の食料自給率の低迷を打破するためにも正確な表示が必要。ぜひ一緒にこの問題を解決していきましょう」と呼びかけた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日