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2024年「台風傾向」ラニーニャ現象が活発化、台風発生から短期間で接近も2024年6月5日

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ウェザーニューズは、2024年の「台風傾向」を発表。今シーズンはラニーニャ現象が活発化し、台風発生から短期間で接近すると予想、台風発生数は、23個前後と、平年の25.1個よりやや少ない傾向となるとみられる。

2024年の台風発生数は、5月までに発生した2個を含めて23個前後の予想。春までエルニーニョ現象が発生していた影響で、インド洋全体の海面水温が平年より高い状態が継続する。また、夏の後半か秋にはラニーニャ現象が発生する見込み。この影響で、夏の前半は主な台風発生域の対流活動が平年より不活発で、後半以降は次第に活発になり、年間の台風の発生数は平年の25.1個よりやや少なくなるとみられる。

シーズン前半(6〜8月)は、インド洋の海面水温全体が平年より高く、対流活動が活発になるため、上昇気流が卓越する。夏前半は南シナ海やフィリピンの東海上付近では下降流が卓越し、対流活動が不活発になるが、夏後半は南シナ海を中心に対流活動が活発になる。さらに8月頃にラニーニャ現象が発生すると、次第にフィリピンの東海上も対流活動が活発化する (図1)。

図1:6〜8月のインド洋から太平洋の対流活動の模式図

図1:6〜8月のインド洋から太平洋の対流活動の模式図

シーズン後半(9〜11月)は、インド洋の海面水温が平年より高い状態が継続するが、前半に比べ下がる傾向。このため、対流活動もやや弱まり、上昇流も弱まる。一方、ラニーニャ現象が強まると、南シナ海からフィリピンの東海上にかけて海面水温が平年より高くなるため、対流活動が活発化する見込み (図2)。

図2:9〜11月のインド洋から太平洋の対流活動の模式図

図2:9〜11月のインド洋から太平洋の対流活動の模式図

ラニーニャ現象が発生した年の台風の発生位置は、東経150度より東の熱帯域で少なくなり、日本の南海上で平年より多くなる傾向があることが示されている。同じ研究で、ラニーニャ現象が発生した年の台風の進路は、フィリピンの東から日本の東海上へ進む台風は少ない傾向が示されている。

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