再生農業の手法を用いたサトウキビ栽培 タイで開始 サントリー2024年6月12日
サントリーホールディングスは、サトウキビを主とした農産品の持続可能な調達を支援する国際団体のVIVE、タイ有数の製糖会社であるKTIS社と協働し、タイで再生農業の手法によるサトウキビ栽培を始める。
VIVEは、持続可能な砂糖調達を目指し2015年に設立された、加工業者・製造業者を中心に80以上の組織が参加する国際団体。サトウキビと砂糖の生産・流通におけるトレーサビリティの確保や、環境・社会面に配慮した持続可能な砂糖の供給を目的としたプログラムを提供している。
サントリーは2023年8月、日本企業で初めて同団体に加盟。また、KTIS社は世界最大級のサトウキビの圧搾工場を所有しており、サントリーグループのタイにおける砂糖サプライヤーの1社となる。
農林業由来のGHG排出量は、全体の約4分の1を占めると推定されており、サントリーグループでも、バリューチェーンにおけるGHG排出量の中で、農業由来のものは約2割を占めると推定。今回、省耕起栽培や有機肥料を用いるなど再生農業の手法により、サトウキビ栽培における脱炭素促進を目指す。この手法はサントリーホールディングスが資金提供し、VIVEとKTIS社が共同で確立したもの。
サントリーグループは、2011年にサステナブル調達基本方針、2017年にサントリーグループ・サプライヤーガイドラインを制定。2019年には世界最大のサプライヤーエシカル情報共有プラットフォームを提供する「Sedex」に加盟するなど、持続可能な原料調達に取り組んでいる。再生農業に関しては、英国でも2022年から大麦を栽培している。
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