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カーボンナノチューブ事業化へ スタートアップへ出資 デンカ2024年6月19日

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デンカは、ペガサス・テック・ベンチャーズと共同で運営するCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンドを通じ、カーボンナノチューブを開発するスタートアップ企業の株式会社カーボンフライ(東京都江東区)へ出資した。

デンカは、アセチレンを原料としたカーボンナノチューブを中心に、ナノカーボン材料やその関連製品を開発するカーボンフライ社と協業検討を進めてきた。

カーボンフライ社は、独自の製法により、高純度、均一なサイズ制御、加工性の特長を持つ多層カーボンナノチューブを生産できる技術を保有しており、多彩なアプリケーションへ社会実装することを理念としている。

デンカは、カーボンフライ社への出資を通じて、リチウムイオンバッテリー用途でのデンカブラックとの併用による性能向上に向けた共同開発などで連携を図る。また、将来的には、同社の開発する二酸化炭素を原料としたカーボンナノチューブ製造技術を支援し、リチウムイオンバッテリーのサステナブルなサプライチェーンを構築する。

デンカは、経営計画「Mission 2030」に基づき、世界各国の最先端技術を持つスタートアップ企業へ出資や提携することで新規事業創出を推進するため、2023年1月にCVCファンドを設立。CVCを通じた取り組みとして、2030年度までに最大で約1億米ドルの投資を計画している。

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