予約登録米 3年連続で20万世帯超 有機米は登録可能な全銘柄で登録増 パルシステム2024年6月20日
パルシステム連合会は、米の作付け時に注文を受け年間を通じて定期的に届ける「予約登録米」の利用が、2024年産の登録世帯数は3年連続で20万世帯を超えた。特に有機栽培米の登録は、募集した3商品でいずれも前年を上回った。
2024年産の予約登録米は、登録世帯数が20万5000人(前年比102.4%)、点数は29万5000点(99.8%)。精米重量換算では、年間1万6867トン(前年比99.9%)となる見込み。これは、1人当たり年間消費量(49.4kg=農林水産省「令和4年度食料需給表」)に換算すると、およそ34万人分にのぼる。
なかでも有機栽培米の登録数は、募集した「有機宮城ひとめぼれ」「有機山形つや姫」「有機おまかせ米」すべてが前年を上回った。
予約登録米は、田植えの段階で産地と1年間の契約を結び、4週に1度、定期的に登録者へ米を届ける。1993年の冷害による米不足を契機として1995年に始まり、2024年で30年目を迎えた。これまで大規模災害などで調達が厳しくなったときも、登録者を優先して米を届けている。
パルシステムの予約登録米は、すべての産地で化学合成農薬や化学肥料にできるかぎり頼らない栽培を目指すもの。田植え前から出荷が約束されていることで、生産者は安心して米を栽培できる。利用を通して環境保全型の農業が地域に広がるほか、次の世代の生産者を育てるあと押しになるなど、さまざまな役割を果たしている。
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