都市型スマート農園でフレイル予防・改善 東大IOGと実証実験開始 タニタ2024年6月24日
タニタは、東京大学高齢社会総合研究機構(東京大学IOG)と都市型スマート農園の活用による社会的・身体的フレイル予防に関する共同研究を開始する。
共同研究の実験フィールドとなる都市型スマート農園「タニタふれあい農園」
共同研究では、タニタ本社敷地内にある「タニタふれあい農園」を実験フィールドに、都市型スマート農園での体験が社会的・身体的フレイルに及ぼす予防・改善効果を共同で検証する。東京大学IOGのフレイルに関する知見とタニタの計測技術を活用することでフレイルの予防・改善効果を可視化し、エビデンスに基づくフレイル予防・改善事業の構築を目指す。まず、板橋区の地域住民を対象に参加希望者を募り、7月から実証実験を始める。
高齢化が進むなか、平均寿命と健康寿命のかい離(女性が12.07歳、男性が8.73歳)や、これに伴う医療費の増大が大きな社会課題となっている。その要因の1つとして注目されるフレイルは、「加齢により心身が衰え、弱った状態」のことで、進行すると日常生活活動の低下を経て、要介護の状態に陥るリスクがある。
フレイルは複数の要素が絡み合って進行するが、身体的な衰えと合わせて、社会とのつながりを失うことが入口になると考えられている。
「タニタふれあい農園」は、一人ひとりに区画を貸し出すのではなく、参加者が共同で農作物を育成していくコミュニティー型の農園。参加者同士でコミュニケーションを取りながら、専用のアプリのアドバイスに従って水やりや土寄せ、間引き、収穫などのアクティビティーを体験する。東京大学IOGとタニタでは、こうした農園での体験を通じて形成される参加者のコミュニティーが、社会的フレイルのリスクを低減させる効果があると考えており、そのメカニズムを検証するとともに、より効果的な介入手法を検討。このほか、収穫した野菜をタニタ食堂やタニタカフェのレシピを基に調理して参加者に提供し、バーベキューパーティーを開催するなど、コミュニティーを活性化させるさまざまな施策を展開し、その効果を検証する。
タニタは、都市型スマート農園での活動が、農作物をつくる喜びや、仲間とつながる楽しさをフックに、それと意識することなく健康づくりを促す「健康コンテンツ」になると捉えている。コミュニティーの形成による社会的フレイルのリスク軽減に加え、農園で取り組む農作業が自然とからだを動かすエクササイズになるとみており、身体的フレイルへの影響も検証する。
今回の東京大学IOGとの共同研究により、一人ひとりの身体機能を維持・向上させるとともに、地域住民同士の交流を加速する取り組みとしてその可能性を検証。健康増進の新たなアプローチ手法を確立する。
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