物価高騰は節約志向のメニューで対応 外食産業市場動向調査5月度2024年6月26日
日本フードサービス協会は6月25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2024年5月度の集計結果を発表した。
5月は、新型コロナの感染対策規制が緩和され5類移行となってちょうど1年。前年より土曜日が1日少なかったが、人流の活発化で外食全体の売上は前年比106.3%、2019年比115.0%となった。ただ、円安傾向の継続により旺盛な訪日外客需要が売り上げを押し上げている一方で、物価高騰に悲鳴を上げる国内消費者はより一層の節約志向に傾き、高品質で値頃感のある商品への支持が強まっている。
業態別はファストフード(FF)は、引き続き好調で、売上106.1%、2019年比は127.7%。「洋風」は、連休明けの割引率の高い販促が奏功し、売上は104.0%。「和風」は、連休後に勢いが弱まるも、モバイルクーポンなどで挽回し、売上110.7%。「麺類」は、連休明けも外国人団体客の増加、気温が高めの日の冷たい商品の売れ行き好調などで、売上は108.0%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、物価高騰に対応した低価格路線がとくに西日本地域で好調で、売上は102.1%。「その他」は、客単価が高めの新メニューが連休明け以降好調で、売上112.8%となった。
ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上は107.0%、2019年比では売上105.5%となった。「洋風は」、12日の母の日以降減速の動きも見られたが、人気アニメとのコラボやテレビ露出などが奏功し、売上は107.6%となった。「和風」は、夜間の集客は引き続き停滞気味だが、10人程度の小規模宴会の需要が増え、売上107.7%。「中華」は、キャンペーンによる好調が続き、売上108.3%。「焼き肉」は、値上げの影響で鈍っていた客足が戻り、高品質で値頃感のあるメニューが連休も近場で済ませる節約志向の消費者に好評で、売上102.8%となった。
「パブ・居酒屋」は、「パブ・ビアホール」で都心部の人流が戻りつつあり、ターミナル駅周辺での集客増が目立ち、「居酒屋」は夜遅くの集客の伸び悩みがあるものの、宴会規模は小さめだが海外からの来客も見られ、売上105.5%、2019年比71.7%となった。
ディナーレストラン業態は、連休後にやや客足が落ちたが、法人利用の鈍い回復を近畿地方をはじめとしたインバウンド需要が補い、売上103.3%、2019年比100.5%。
喫茶業態は、全体的な人流増が集客につながり、販促キャンペーンや季節メニューの強化と相まって、売上107.9%、2019年比では114.5%となった。
重要な記事
最新の記事
-
作物病害の原因となる植物群落の結露と気象条件の関係を定量化 農研機構2025年3月10日
-
JA貯金残高 108兆2105億円 1月末 農林中金2025年3月10日
-
米価高騰の主因は食糧安保政策の不在【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月10日
-
国産ジビエ認証施設に大分県「日田ジビエ工房」認証 農水省2025年3月10日
-
米価下がる見通し 関係者の判断 大幅増 米穀機構調査2025年3月10日
-
花き振興部会第36回総会を開く JA鶴岡2025年3月10日
-
【人事異動】農中情報システム(株)(3月31日付、4月1日付)2025年3月10日
-
北海道にコメリパワー「恵庭店」3月21日に新規開店2025年3月10日
-
春の味覚を楽しむ 市内3つの農園でいちご狩り体験 福井県あわら市2025年3月10日
-
乙葉が登壇「さけるチーズの日」盛り上げる「さけるチーズフェス2025」大阪で初開催 雪印メグミルク2025年3月10日
-
お米ギフト「年貢米」オンラインストア限定で新発売 八代目儀兵衛2025年3月10日
-
【組織改編・役員人事】クミアイ化学工業(1月29日付)2025年3月10日
-
福島県白河市 美味しくて自慢の農産品が東京に集結 販売会開催2025年3月9日
-
農機自動操舵システム「FJD AT2 Max農機自動操舵システム」販売開始2025年3月9日
-
日本の食をデザインの力で世界へ届ける「農業デザインチャレンジ 2025」開催2025年3月9日
-
鳥インフル 米ニューヨーク州、ペンシルバニア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月9日
-
森光牧場が挑む宮崎ハーブ牛の生産と持続可能な畜産の未来『畜産王国みやざき』2025年3月9日
-
新潟県産いちご「越後姫」東京・銀座で食べ放題イベント開催2025年3月9日
-
自然派Style特選丸大豆醤油「豊穣の恵」うすくち新登場 コープ自然派2025年3月9日
-
山形県庄内地域から「ゆざのチビちゃん丸もち」生産参加と取り扱い開始 生活クラブ2025年3月9日