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地元の食材を使ったスクールランチが累計20万食に コープさっぽろ2024年7月16日

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生活協同組合コープさっぽろは、2021年9月に様似町を皮切り始まったスクールランチの提供が、2022年4月からは愛別町と初山別村でも始まり、今年5月末時点で提供食数が20万食を越えた。

スクールランチの配膳(左)とスクールランチを楽しみにする児童スクールランチの配膳(左)とスクールランチを楽しみにする児童

スクールランチは、行政に代わって子どもや先生に昼食を提供する取り組み。様似町ではスクールランチを提供するまでミルク給食で、昼食は各自お弁当を持ってきていた。きっかけは様似町から寄せられた「学校にお弁当を届けてもらえませんか?」という前町長からの相談。最初はお弁当の宅配を検討したが、せっかくなら子どもたちにもっと喜んでもらえるよう温かい食事を提供しようと、プロジェクトが進行した。

全道で高齢者向けの配食サービスや幼稚園向けにお弁当を提供しているノウハウを生かし、お弁当ではなく温かい食事を届けることになった。様似町単独で給食を提供する場合、施設の建設に数億円、人件費や光熱費など年間4~5000万の費用がかかるが、スクールランチの提供により町の負担は大幅に抑えることができた。

加温庫でスクールランチを届ける様子加温庫でスクールランチを届ける様子

また、地元の食材を使って、子どもたちに食べてもらうことを心がけ、2021年10月には日高のブランド鮭「銀聖」を提供。2022年以降も毎年10月に取り組み、2024年1月からは様似特産の「アポイ米」を提供するなど、スクールランチを通して地元の食材の魅力や地産地消の大切さを伝えている。

児童からは、温かい食事が食べられるだけでなく「お母さんが朝忙しくなさそうなので嬉しい」「大好きな麺類がお昼に食べられる」と好評。保護者からも「普段から食が細く、お弁当ではほとんど食べずに帰ってきていたのが、スクールランチになってからは温かいから食べやすいとよく食べるようになった」「お弁当を作っていた時間を朝食作りに使えるため、朝ごはんをしっかり用意できるようになった」などの声が挙がっている。また、先生にとっても、給食費の回収が不要であることやお弁当を忘れてしまった子ども用の昼食の用意が不要になったなど負担が軽減されている。

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