「節約と値上げ」意識調査 若年層の節約意識は引き続き高い傾向 日本生協連2024年7月29日
日本生活協同組合連合会は、物価高騰は長期化する中、組合員の食の消費にかかわる「節約と値上げ」の意識について、調査結果を発表。商品の価格だけでなく、コスパ・グラムあたりの価格を見て"安さ"を判断していることが判明した。同調査は5月14日~5月19日、組合員モニターを対象にインターネットで行われ、有効回答数は6536件。
日頃、節約を意識しているか(答えはひとつ)
同調査によると、全体の約94%が日頃から節約を意識していると回答。日頃から節約を意識していると回答した人に、回答の理由について尋ねたところ、「モノやサービスが値上がりしているから」(59.9%)が1位だった。2位、3位は「将来の生活に備えて貯蓄するため」(53.3%)、「不況・景気への不安がある」(36.1%)と続き、値上げによる経済不安の影響を受けていることが見て取れる。ここ3か月でどのような項目の節約を行ったかについて尋ねたところ、20代の76.8%が「ふだんの食事」と回答し、昨年の調査より9.7%増加した。
若年層ほど時短を求めることが判明
食品を買う際に多少価格が高くても買う理由となるものについて尋ねたところ、2023年11月実施時の結果と変わらず「おいしい」(71.3%)、「国産品」(57.7%)、「添加物不使用・添加物が少ない」(42.0%)がランクイン。4位の「時短できる」(31.2%)については、若年層の回答率が増え、それぞれ20代は3.9%、30代は8.4%増加した。若年層の「時短」における意識の変化が読み取れる。
食費節約のため「セール(特価)のときに買う」が77.0%
食費を節約するときに選ぶ方法について聞くと、年代別で若年層は「安く買える購入先で買う」(20代:70.9%、30代:74.0%)、「お得な大容量・増量品を選ぶ」(20代:47.3%、30代:42.3%)の割合が高い。一方、シニア・シルバー層では「材料を使い切る・使い切れる量しか買わない」(60代:46.3%、70代:45.3%)、「購入するものを事前に決め、必要なもの以外買わないようにする」(60代:29.0%、70代:33.6%)の回答が、全体と比較すると高い結果となった。
また、ふだん食料品を購入する時にどのような安さ・価格に惹かれるか聞くと、「コストパフォーマンスが良い(価格に対する品質が良い)かどうか」(57.8%)が1位。2位の「グラム・個数あたりの価格の安さ」(49.5%)は、前回調査に引き続き若年層で高い傾向となり、2023年11月の実施時と比較すると5.2%増加する結果となった。
節約を強く意識している人は61.6%が同回答を選択し、前回の2位から1位に。商品の価格だけでなく、コスパ、グラムあたりの価格を見て、"安さ"を判断して買い物をする傾向が強まっている。
約6割が、今後も「食費は今と同程度節約したい」と回答
20代では、「食費は今まで以上に節約したい」という回答の割合は、全体よりも高い結果になった。現在、節約意識の強い人ほど、「今まで以上に節約したい」という回答の割合が高く、節約意識の高い人は、現状の節約では足りないと感じる人も多いのではないかと推測できる。20代では、「食費は今まで以上に節約したい」が39.7%と他の年代と比較すると高い割合となった。一方、「食費は今と同程度節約したい」を回答する割合は49.7%と昨年時よりも11.9%減少した。
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