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売上高8.4%増、営業利益68.7%増 2025年3月期1四半期決算 デンカ2024年8月8日

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デンカは8月7日、2025年3月期第1四半期の決算短信を発表した。

第1四半期連結累計期間の売上高は952億2700万円と前年同期に比べ73億9800万円(8.4%)の増収。収益面では、営業利益は47億1700万円(前年同期比19億2000万円増、68.7%増益)となり、経常利益は36億1200万円(前年同期比12億2600万円増、51.4%増益)、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億5000万円(前年同期比4500万円減、2.0%減益)だった。

部門別の内容は次のとおり。

◎電子・先端プロダクツ部門

球状アルミナ、球状シリカ、および高機能フィルムは、半導体・電子部品向けの需要が緩やかに回復し増収。また、LED向けサイアロン蛍光体"アロンブライト"の販売も前年を上回り、高純度カーボンブラックの販売はxEV向け、高圧ケーブル向けとも前年並みだった。一方、電子回路基板は販売数量が前年を下回り減収。この結果、同部門の売上高は218億8200万円(前年同期比27億1700万円(14.2%)増収)となり、営業利益は22億5800万円と前年同期に比べ1億3000万円(6.1%)の増益となった。

◎ライフイノベーション部門

POCT検査試薬は、インフルエンザの流行が続いたことから、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時診断キットの販売数量が増え、増収。その他の検査試薬の販売は前年並み。この結果、同部門の売上高は78億200万円(前年同期比6億1400万円(8.6%)増収)となり、営業利益は17億2300万円と前年同期に比べ8億800万円(88.4%)の増益。

◎エラストマー・インフラソリューション部門

クロロプレンゴムの販売数量は概ね前年並みで推移。このほか、農業・土木用途向けのコルゲート管やセメントの販売は前年を上回り、特殊混和材は概ね前年並み。この結果、同部門の売上高は291億9900万円(前年同期比12億1900万円(4.4%)増収)となり、1億7100万円の営業損失(前年同期は営業損失7億900万円)となった。

◎ポリマーソリューション部門

AS・ABS樹脂や透明樹脂、デンカシンガポール社のMS樹脂は、販売数量が前年を上回ったほか、原材料価格の上昇に応じた価格改定をおこない増収となった。一方、スチレンモノマーは販売数量が前年を下回り減収。このほか、食品包材用シートおよびその加工品や、合繊かつら用原糸"トヨカロン"の販売は前年並み。この結果、同部門の売上高は325億7700万円(前年同期比28億2400万円(9.5%)増収)となり、営業利益は2億5000万円(前年同期は営業損失3000万円)だった。

◎その他部門

YKアクロス株式会社等の商社は、取扱高が前年並み。この結果、売上高は37億6500万円(前年同期比2100万円(0.6%)増収)で、営業利益は6億100万円と前年同期に比べ2億5500万円(73.8%)の増益となった。

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