対前年比はプラスを堅持 外食産業市場動向調査7月度 日本フードサービス協会2024年8月27日
日本フードサービス協会は8月26日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2024年7月度の集計結果を発表した。
7月は、前年より土曜、日曜がずつ少なく、昨年同様の記録的な猛暑で一部で外出を控える傾向も見られたが、首都圏では夕立に見舞われたターミナル駅の店舗では雨宿り需要もみられ、26日開幕のパリ五輪では一部業態の持ち帰り需要が伸びた。
円安による訪日外国人需要も引き続き売り上げを押し上げ、継続する物価高騰に対応した値ごろ感のある商品への支持も続いている。
総じて外食は堅調を維持し、全体売上は前年比104.3%となった。
業態別はファストフード(FF)は、前年比売上が104.2%。「洋風」は、五輪開幕後の持ち帰り需要で売上は100.9%となった。
「和風」は、24日の「土用の丑の日」にちなんだ鰻販売キャンペーンが奏功し、売上111.2%。「麺類」は、猛暑に対応した冷たいメニューやサイドメニューが好評で客単価が上昇、売上は109.2%となった。
「持ち帰り米飯/回転寿司」は、比較的手頃な値段のメニューが全国的に支持され、五輪によるテイクアウト需要があったが、土日が少ない影響もあり、売上は100.0%となった。
「その他」は、「アイスクリーム」でゲームキャラクターとのコラボキャンペーンが好評で、売上103.0%。
ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上は104.2%。
「洋風」は、昨年から改定が始まったデザートメニューが好評で、売上103.3%となった。
「和風」は、曜日回りやゲリラ豪雨の影響を受けたが、受け入れられつつある価格改定やインバウンドの好調により、売上107.0%。
「中華」は、各種キャンペーンやCMなどの販促施策が実を結び、売上108.8%。
「焼き肉」は、曜日回りの影響に加え、高単価業態への敬遠や相次ぐ空調設備の故障などが売り上げを押し下げ、売上98.5%となった。
パブ・居酒屋業態の「パブ・居酒屋」は、「パブ・ビアホール」では夜間の降雨で一部のビヤガーデンに支障が出たものの、全体的にはコロナ禍からの回復途上傾向がお続いた。
「居酒屋」でも人流回復傾向が継続し、訪日外客による利用もあり売上103.4%となった。
ディナーレストラン業態は、曜日回りの影響で売上、客数とも前月に比べやや伸び悩んだ。
また猛暑で外出を控える動きも若干見られたが、インバウンド需要は引き続き堅調で、売上は102.8%となった。
喫茶業態は、季節メニューが好評。また昨年から一巡した価格改定も消費者に受け入れられ、売り上げは堅調に推移。
ゲリラ雷雨の雨宿り需要もあり、オフィスや駅ターミナル周辺の店舗は集客増で売上108.6%となった。
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