食パンの原料小麦を全て国産に切替 小麦国産比率は70%以上に パルシステム2024年9月18日
パルシステム連合会は、40年以上愛されてきたオリジナル商品「こだわり酵母食パン」の原料小麦をすべて国産に9月30日から切り替える。これによりパルシステム独自商品のパンを製造する子会社パルブレッド(東京都八王子市)における国産小麦の使用比率は2024年度実績で70%に達する見通し。
「こだわり酵母食パン」で使用する原料の小麦は、これまで使用していた外国産(アメリカ・カナダ産)から国産(現時点では北海道産)に切り替える。国内における小麦生産の拡大と製造ノウハウの蓄積で実現した。
国産小麦への切り替えは、利用者からの要望を受けて3年ほど前から製パンの研究を始め、国産小麦に適したスキルを積み重ねながら、安定生産に向けた準備を進めてきた。あわせて小麦の産直産地や製粉会社、メーカーと、作柄や作況などの情報を共有しながら、パンに適した国産小麦の確保をすすめ、価格、安定的な生産を検討し、商品化に至った。
「こだわり酵母食パン」は、発売から40年以上にわたり支持されてきたロングセラー。原料に小麦粉、ホシノ天然酵母パン種、砂糖(PB「花見糖」)、食塩(同「海はいのち」)のみを使い、仕込みから焼き上がりまで約2日かけてほぼ手作業で製造する。利用者からは「小麦本来の味がする」「ずっしりとした質感」「トーストしたときの食感と香りがいい」と好評だ。
パルブレッドの2023年度に製造したパンの国産小麦使用比率は64%。今回の原料切り替えで2024年度は、目標に掲げていた使用比率70%を達成する見通し。
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