ポケットマルシェが出品範囲拡張 醤油・味噌「調味料」と「酒類」を追加2024年9月25日
全国の農家や漁師など生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する雨風太陽は9月25日、ポケットマルシェの販売可能商品を拡大。醤油・味噌など調味料や日本酒やワインなど酒類の出品可能範囲を拡張した。
ポケットマルシェはこれまで、生産者自身が手掛けた一次産品と、自社で原材料を生産している加工品のみを販売可能としていた。一方、醤油や味噌、酒などを手掛ける生産者から、原材料に関する規定が厳しく、出品が難しいという声が寄せられていた。また、ポケットマルシェのユーザーを対象に行った、加工品の購買意欲を問うアンケートでは、醤油や味噌などの調味料の品揃えが増えた場合に購入を検討したいと回答した方は8割以上、日本酒やワインなどの酒類では6割以上という結果が得られ、ユーザーからのニーズも高い、という状況がわかった。
醤油や味噌、酒などの発酵や醸造を伴う食品は、日本の各地域に根付いた大切な食文化の一つだが、近年その生産量は減少傾向にある。醤油や味噌の令和5年度の生産量は直近5年で最も少なく、酒類の国内出荷量も、日本酒・焼酎・ビールを中心に減少。生産量や出荷量が減り続ければ、製造元の売上減少により、廃業に追い込まれるおそれもある。
同社は、多様な日本の食文化を守るため、醤油や味噌、酒などの発酵や醸造を伴う食品の魅力をより多くの人に発信するため、ポケットマルシェで販売可能な品目の範囲を拡大。原材料を自身で生産していない事業者でも、自社で発酵・醸造を行った食品であれば、出品が可能となる。
現在、日本国内で醤油を生産する事業者は約1000件、日本酒の製造業者は約1400件ほど存在しており、同社は2024年中に調味料や酒類の生産者100人の参画を目指す。新たな領域の生産者の登録が増えることで、これまで以上に多くの生産者と消費者を直接つなぎ、一次産品と調味料やお酒を組み合わせた購入体験など、新たな楽しみ方を提供。さらに、関係人口創出に紐づく指標の一つである、「顔の見える流通金額」の拡大を図る。
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