外食市場規模 前年比 +12.8%、コロナ禍前比-16.6% 2023年度外食・中食動向2024年9月26日
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は毎月、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象に実施している「外食市場調査」について、2023年度(2023年4月~2024年3月)の年間結果として「外食&中食動向」を発表した。
外食の回数・市場規模
3圏域計の2023年度(23年4月~24年3月)の年間の外食市場規模は前年度比+12.8% (3兆4482億円)と推計。コロナ禍4年目の外食市場規模は、18年度比[コロナ禍前比]で83.4%まで回復した。また、実施者の1か月あたり外食実施率は前年度差+3.6pt(67.8%)、外食頻度は前年度比+2.4%(3.79回)、外食単価は同+5.1%(2828円)とそれぞれ増加した。
性年代別の外食実態
18年度比で外食市場規模の回復が進んだ性年代は「女性/50歳代」(+2.7%)、「女性/30歳代」(5.1%)。回復が遅れている性年代は「女性/60歳代」(-30.4%)、「男性/60歳代」 (-29.7%)。
業態別の外食実態
「居酒屋」は、市場規模前年度比+18.5%。「居酒屋」は2年続けて回数シェアを高めた(2021年度9.9%→2022年度13.6%→2023年度14.4%)。
経年分析 コロナ後の飲酒市場を予測
過去6か年の外食市場を比較すると、外食全体の回数が18年度比(コロナ禍前比)で76.3%まで戻ったのに対し、飲酒を伴った外食の回数は同68.0%で、飲酒を伴う外食の戻りが鈍い。
中食の回数・市場規模
3圏域計の2023年度(23年4月~24年3月)の年間の中食市場規模は前年度比-2.4%(1兆4087億円)と推計。コロナ禍4年目において、外食市場規模はコロナ禍前の83.4%まで戻り、中食市場規模は115.6%となった。また、1か月あたりの中食実施率と実施者の購入頻度は前年度を下回り、中食単価は前年度比+1.9%と増加した。
性年代別の中食実態
前年度比で延べ中食購入回数が最も減った性年代は「女性/20歳代」(-11.8%)で、中食利用は50歳代男女が活発なのに対し、20歳代~40歳代女性は他の性年代ほど積極的でない様子がうかがえる。
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