「海のプラごみ汚染と私たちにできること」講演会 14日に開催 パルシステム神奈川2024年10月1日
生活協同組合パルシステム神奈川は10月14日、海のプラスチックごみ問題の現状を伝えるイベント「海のプラごみ汚染と私たちにできること」をパルシステム神奈川新横浜本部(横浜市港北区)で開催。海洋研究開発機構(JAMSTEC)主任研究員の中嶋亮太さんによる講演で、潜水調査船「しんかい6500」から目の当たりにした海底に沈むプラスチックごみの実態と今考えるべき行動を伝える。
漂流ゴミが体に巻き付いたままのウミガメ
生物海洋学を研究する中嶋さんは、海中に漂うプラスチックごみの生態系への影響を調べるなかで、原因となる使い捨て製品に囲まれる暮らしの見直しを呼びかけている。同イベントでは、中嶋さんの調査研究で分かってきた海洋汚染の最新情報を伝えるとともに、「プラなし」生活を心地よく楽しむたくさんのヒントも伝える。会場では、実際に長年海底に沈んでいたプラスチックごみの展示や中嶋さんの著書販売とサイン会も予定。
海に流出してしまったプラスチックの総量は、1億5000万トンと推定。ごみは海上で漂流するだけでなく、海流に巻かれて深海に沈み、およそ8万6000トンが存在すると予測される。紫外線が届かず水温の低い深海では、プラスチックは分解されず、そのままの形で残り続ける。
「しんかい6500」の海底調査でも、35年前の製造年月日が印字された食品パッケージが見つかり、色あせずそのままの状態が確認された。一度流出してしまうと回収不可能で、自然界や生態系に影響を与え続けるプラスチックごみの問題は、人びとの暮らしにも大きく関わることを改めて考える。
JAMSTEC主任研究員の中嶋さん
◎「海のプラごみ汚染と私たちにできること」開催概要
日時:10月14日10:30~12:00
開催方法:会場とオンラインのハイブリッド開催
定員:会場参加 30人、オンライン参加500人(申し込み多数の場合は抽選)
会場:パルシステム神奈川新横浜本部(横浜市港北区新横浜3-18-16新横浜交通ビル)
参加費:無料
申込締切:10月6日16:00
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日