飲食店の倒産、過去最多ペース「居酒屋」「ラーメン店」の競争が激化 帝国データバンク2024年10月9日
帝国データバンクは10月8日、「飲食店」の倒産発生状況に関する調査・分析を発表した。飲食店の倒産は過去最多ペースで、居酒屋、ラーメン店の競争がさらに激化している。
飲食店の倒産件数推移
帝国データバンクは、「飲食業」の倒産発生状況について、負債1000万円以上法的整理による倒産を対象に調査・分析を行った。集計期間は9月30日まで。
同調査によると、飲食店の倒産が過去最多ペースで発生している。2024年1~9月の倒産件数は650件となり、前年同期比で16.5%増加。このままのペースで推移すると通年の件数は、過去最多の2020年(780件)を上回って870件前後となる見通し。
650件を業態別にみると、居酒屋を主体とする「酒場、ビヤホール」が160件で最も多く、ラーメン店などの「中華料理店、その他の東洋料理店」(117件)、「西洋料理店」(90件)、「バー、キャバレー、ナイトクラブ」(70件)、「日本料理店」(53件)が続いた。深夜時間帯での営業店舗が多い「酒場、ビヤホール」と「バー、キャバレー、ナイトクラブ」を合わせると230件となり、全体の35.4%を占めた。
また、都道府県別では、東京や大阪、兵庫、愛知など大都市圏で増加が目立っており、特に東京と大阪で全体の29.8%を占めた。
負債額最大は、ビヤレストラン、ビヤホールを展開していたアサヒフードクリエイト(東京、7月、特別清算)で約89億9726万円。650件のうち、10億円以上の倒産は5件にとどまった一方、1億円未満の小規模倒産は562件を占めた。
「夫婦で1店舗を経営」など小規模事業者が多い飲食店業界は、引き続き食材・光熱費の高騰や人材確保・維持のための賃上げなどで収益が圧迫されている。さらに、価格転嫁率(7月調査)は36.0%と、全業種(44.9%)を大きく下回っている。
アフターコロナで競争も激化するなか、値上げに踏み切るか否か、中小クラスを中心に倒産や廃業の増加は避けられないとみられる。
重要な記事
最新の記事
-
秋の田んぼで稲刈り体験 生きもの調査を実施 JA全農2024年10月9日
-
米の販売量 対前年比▲24%(9月23日週) 農水省2024年10月9日
-
JA全農グループと連携「JAL和牛お土産サービス」開始 輸出検疫手続き代行2024年10月9日
-
JA全農×伊藤園「ニッポンエール長野県産りんご三兄弟」リニューアル発売2024年10月9日
-
JAタウン「もぐもぐながさき」で長崎和牛を特別価格で販売中2024年10月9日
-
JAタウン「ホクレン」樹上完熟「冷凍さくらんぼ」など販売中2024年10月9日
-
児童が稲刈り体験 青年部大泉支部 JA鶴岡2024年10月9日
-
鳥獣害対策ドローン「農業WEEK」に出展 NTTイードローン2024年10月9日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」愛知県で「次郎柿」収穫 秋の味覚をお届け JAタウン2024年10月9日
-
滋賀県にコメリパワー「愛知川店」10月23日に新規開店2024年10月9日
-
ほぼ種なしで濃密な甘みの次郎柿「長寿郎」予約開始 浜名湖産直マーケット2024年10月9日
-
「NOUKINAVI+」でクラウドファンディング開始 唐沢農機サービス2024年10月9日
-
JA全農×不二家「ニッポンエールパレッティエ(紅いもタルト)」新発売2024年10月9日
-
配送センターに商品の作り手が参集「パル・マルシェ」開催 パルシステム埼玉2024年10月9日
-
日本最大規模の「アスパラガスサミット2024」開催 inaho2024年10月9日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年10月9日
-
中国・九州地域の高冷地でも安定生産 早生・多収の秋播性二条オオムギ新品種を育成2024年10月9日
-
昆虫の幼虫状態を保ち続ける重要な遺伝子を発見 農研機構2024年10月9日
-
果実のフードロス削減・農家支援「キリン 氷結mottainai ぽんかん」新発売2024年10月9日
-
飲食店の倒産、過去最多ペース「居酒屋」「ラーメン店」の競争が激化 帝国データバンク2024年10月9日