令和6年度実証事業において広野町・浪江町とマッチング フェイガー2024年10月10日
フェイガーは、カーボンクレジットを活用した脱炭素型・高収益稲作体系の構築をテーマに、今年度から福島県沿岸部の広野町、浪江町においてJクレジットの簡易生成モデルの検証を地域内の協力生産者と進めており、来年度に本格普及を目指している。
同事業では、地域で稲作を営む生産者と、水田の中干し延長によるJクレジッ トの生成に取組むことで、脱炭素と生産者の所得向上を目指している。また、 Jクレジットの生成時に手間がかかる圃場データ収集を水位センサー等の導入により簡易化することで、クレジット申請のハードルを下げるモデルを検証。検証した稲作モデルを「脱炭素型高収益稲作体系」として普及し、浜通りの復興につなげる。
同地域から生成されたカーボンクレジットの購入を通じて、福島の復興に貢献したい企業も随時募集している。
福島県は国内有数のコメの産地だが、震災による浜通り地域の被害は甚大で、2020年の時点で、被災12市町村において2011年12月末時点で営農が休止されていた農地1万7298haのうち、2020年の時点での営農再開した面積は6577haと、営農を再開した農耕地は約4割弱に留まっていた。その後、営農再開が進んでいるが、現在も営農休止農地は多く、農業の振興による経済の底上げや営農人口の回復が望まれている。
また、農業資材・燃料の高騰の影響により、稲作経営では新たな収入源の創出が重要となっている。加えて、水田は、温室効果ガスであるメタンの主な排出源とされ、脱炭素化が求められている。
フェイガーは同事業を通じ、脱炭素型・高収益稲作モデルを検証・普及することで、営農休止農地の活用の促進や農業振興に貢献するため取り組みを提案している。
復興庁「浜通り復興リビングラボ」
復興庁では、福島県浜通り地域等における生活環境向上のための実証事業プログラム「浜通り復興リビングラボ」を、福島国際研究教育機構や福島県などのパートナーからの支援を得て令和5年度から開始した。
リビングラボは、生活の場を実験場としてイノベーションを実践するプログラムで、生活環境向上のための官民パートナーシップが浜通り地域等に形成されることが期待される。
重要な記事
最新の記事
-
2024年の農業就業者は180万人 前年比7万人減 総務省・労働力調査2025年1月31日
-
備蓄米の買い戻し条件付き売り渡しを諮問 農水省が食糧部会に2025年1月31日
-
殺処分対象911万羽 鳥インフルエンザ 国内48例目 愛知県で確認2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(1) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
"人財"育てチームで改革(2) JAみえきた組合長 生川秀治氏【未来視座 JAトップインタビュー】2025年1月31日
-
【世界の食料・協同組合は今】EU環境戦略の後退と戦略的対話 農中総研・平澤明彦氏2025年1月31日
-
【クローズアップ 畜産・酪農対策】生乳需給参加が事業要件 「欠陥」改正畜安法是正へ農水省方針2025年1月31日
-
(420)「いまトラ」をどう見るか【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月31日
-
GI取得「かづの牛」など農産物・加工品6産品 農水省2025年1月31日
-
いちご観光農園「熊本あしきた いちごの森」オープン 「ゆうべに」「恋みのり」食べ放題 JAあしきた2025年1月31日
-
シャキッと甘く 高級かんきつ「甘平」出荷始まる JAえひめ中央2025年1月31日
-
全国の魅力的な農畜産物・加工品が勢ぞろい JA全農が商談会2025年1月31日
-
岩手県から至高の牛肉を「いわて牛・いわちくフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「国産米粉メニューフェア」銀座みのりカフェ・みのる食堂で開催 JA全農2025年1月31日
-
「はこだて和牛」など味わえる「JA新はこだてフェア」2月1日から開催 JA全農2025年1月31日
-
「ニッポンの食」で応援 全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)に特別協賛 JA全農2025年1月31日
-
蔵出しミカンの出荷始まる 食味良く大玉傾向 JAふくおか八女2025年1月31日
-
サカタのタネの春キャベツ「金系201号」発売60周年 JA全農かながわがPRイベント開催2025年1月31日
-
数量増、金額増 緑地・ゴルフ場向け農薬出荷実績 2024農薬年度2025年1月31日
-
北海道と熊本県内に無料RTKサービスの提供開始 HOSAC2025年1月31日