9年で受診者1000人超 新宿で甲状腺検診実施 パルシステム東京2024年11月15日
パルシステム東京は、12月7日に実施する甲状腺検診の希望者を利用者世帯に呼びかけている。この検診は、2011年の東京電力福島第一原発事故による放射能の健康影響を心配する声を受けて2015年度から継続して行われており、昨年度までに延べ1005人が受診した。
甲状腺検診は、福島の原発事故を機に設立された認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね(いわき市小名浜)の協力で、甲状腺エコー検査を実施する。対象は、3歳から事故発生当時18歳だった31歳までのパルシステム東京利用者とその家族、および東日本大震災の広域避難者。事前申し込みを受け付け、最大70人の参加を予定している。
検診を担当するのは、同NPOが運営するたらちねクリニック医院長の藤田操さん。藤田さんは、小さな子どもを連れて受診する原発事故当時高校生だった母親たちなど、患者の不安に寄り添った診療を続けている。たらちねの甲状腺検診受診者は、延べ1万6000人となっている。
パルシステム東京での受診者は、昨年度で累計1000人を超えた。福島原発事故から14年目となる現在も、事故で拡散した放射性物質による健康影響への不安を抱える人がいることから、パルシステム東京は、利用者に向けて甲状腺検診を実施していく。
◎「子どもの甲状腺検診」実施概要
日時:12月7日 9:30 ~ 16:30
会場:パルシステム東京新宿本部4階会議室(東京都新宿区大久保2-2-6)
検査方法:甲状腺エコー検査
検査費:1500円(広域避難者は無料)
定員:70人
対象:パルシステム東京組合員とその家族、東日本大震災の広域避難者
検診医:藤田操医師(たらちねクリニック院長)
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