都市農業・農地の現状と課題 練馬の野菜農家を学生が現地調査 成蹊大学2024年11月25日
成蹊大学経済学部の学生は11月30日、都市農業・農地をテーマとした社会調査の実践授業として、東京・練馬で350年続く野菜農家の白石農園でインタビュー調査や農業体験を実施。学生はこれまで、座学で都市農業の位置付けや役割を学び、武蔵野市役所で都市農業を担当する職員へのヒアリングをおこなっており、今回のインタビュー調査などを通じ、都市農業の現状と課題について考える。
農林水産省によると、全国の農地面積429.7万haのうち、都市農業の農地(市街化区域内)は5.7万haで全体の1.3%。まとまった農地がなく、個々の面積は小さいものの、都市住民との距離的な近さや温室施設の活用で運営の効率化を図られており、都市農業の事業体数は全体の12.4%、産出額は6.5%を占めている。
都市部への新鮮な農産物の供給や農業体験の場、環境の保全、防災空間などとしての役割がある都市農業は、2023年10月に実施した同省の「都市農業に関する意向調査」によると、都市住民の71.1%が「保全すべき」と回答。こうした状況を踏まえ、同経済学部ではプロジェクト型授業(PBL:Project Based Learning)において、現地での体験やインタビュー調査など社会調査の実践と都市農業の在り方を考える授業を今年4月から実施している。
今回はその一環で、「白石農園」で農業体験や農園代表者へのインタビューを行い、現状や課題を探る。さらに、調査内容を踏まえ12月10日、都市における農業・農地の役割や、課題の具体的な解決策について、最終発表会の実施を予定している。
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