大型ドローンによる農産物配送実験に成功 佐賀県白石町で実証実験 トルビズオン2024年12月3日
大型物流ドローンの販売を手がけるトルビズオン(福岡市中央区)は11月22日、佐賀東部青果および佐賀県白石町と実施した、佐賀県杵島郡白石町の特産農産物「アスパラガス」を用いた大型ドローンによる実証実験に成功した。
配送されたアスパラガスを受け取る佐賀東部青果の担当者
同実証実験は、白石町の福富多目的運動広場および周辺農地において、農産物の効率的な集荷手段としてのドローン活用可能性を検証。地域経済や農業の持続可能な発展に貢献することを目的として行われ、今回は、ドローン配送だけでなく、地域での社会実装に向けたドローンによる災害時対応実験も併せて行われた。
大型ドローンを用いた農産物の配送・集荷オペレーションの検証では、DJI社製ドローン「FlyCart30」を使用し、距離900m、高さ約60mで約15分かけて飛行しアスパラガス(5kg)を運んだ。
飛行ルートには自治体と地権者に対して上空飛行の承諾を得たルートを使用。ドローンの飛行下に第三者が侵入しないよう目視人を配置したレベル2飛行にてドローンの飛行を実施した。
今回の実験について、トルビズオンの増本衛代表は「高単価なアスパラガスの効率的な集荷・配送を実現する可能性を示した。これにより、生産者が集荷場所へ持ち込む労力の軽減に繋がり、農業の新しい配送モデルを創出する一助となると確信している。さらに、この技術は災害時の対応にも活用が期待されており、地域の安全・安心を支えるインフラとして重要な役割を果たすと考えている」とコメントしている。
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