特別支援学校による販売会 熊谷の物流センターで開催 パルライン2024年12月3日
パルシステムグループの物流を担う株式会社パルラインは12月12日、深谷はばたき特別支援学校（埼玉県深谷市）の生徒が手がけた工芸品や農作物の社員向け販売会をパルシステム熊谷センター（熊谷市樋春）で開催。生徒自らが社員たちに商品の良さをアピールし、接客しながら交流する。
昨年度の販売会のようす
販売会は、宅配商品の個別セットなどを担う熊谷センターで開催。同センターで働く社員が行き交う1階ロビーを会場に、特別支援学校の授業の一環として制作した陶芸や木工、布革製品、学校の畑で育てた野菜などを販売する。
この販売会は初開催となる昨年度、学校教諭の「コロナ禍で日々の学びの成果物の販売先が減ってしまった」との困り事を受け、同センター内に配送拠点を構えるパルシステム埼玉との連携で実現した。学校とは普段から密な連携を欠かさず、相互の困り事を共有している。
卒業生も活躍するセンターで社員と生徒が交流
センターのセットラインでは、特別支援学校の卒業生たちが日々の業務に欠かせない一員として活躍。年明けには1年生の実習を予定し、来年度も新卒採用を見込んでいる。同社は、作業実習や販売会を通じ、生徒たちに将来の職場候補の一つに入れてもらえることも願いながら販売会を盛り上げる。
パルラインは2020年から障害者雇用マニュアルを全社員に配付し、障害のある職員を積極的に採用。研修なども行われ、同じ職場で働くお互いの状況が「わからない」ことで生まれる不安の解消に努めている。
専門の研修を修了した職場適応援助者「ジョブコーチ」を全12事業所に配置し、雇用定着をサポート。さらに社内資格の「ジョブサポーター」取得者は現在200人を超え、「障害者への理解がある」との意思表示を込めた腕章とバッチを身に着け、障害者が安心して働けるよう職場内で支えている。
3000人以上が働く社内全体の支援体制のもと、現在は商品やカタログのセットセンターなどで80人の障害者が活躍している。
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