ノーベル平和賞記念 被爆体験聞くイベント開催 パルシステム埼玉2024年12月11日
生活協同組合パルシステム埼玉の平和・国際委員会は12月4日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を授賞したことを記念し、活動施設「ぱる★てらす」(さいたま市浦和区)で被爆体験を聞くイベントを開催。埼玉県原爆被害者協議会「しらさぎ会」の服部道子理事が、広島での被爆体験を語った。
服部さん(前列右から3人目)と参加者
同イベントは、日本被団協のノーベル平和賞受賞に当たり12月10日に開かされる授賞式に先立ち開催。パルシステム利用者など32人が参加した。
服部さんは軍医部の看護師として従事していた16歳当時、広島で原爆投下により被爆した。自身も白い閃光で気を失いながら、薬も水もないなか被爆した人たちの看護に当たり、苦しみながら命を落としていく様子を目の当たりにした。
戦後も被爆による後遺症に悩まされながら、核兵器による放射能の恐ろしさや当時の壮絶な体験を全国各地で語り継いでおり、イベント参加者に戦争の悲惨さと核兵器のない世界の実現を訴えた。
しらさぎ会による平和を祈念する寄せ書き
服部さんの話の後、日本被団協の加盟団体であるしらさぎ会へ受賞を祝福するメッセージとともに、平和普及活動への支援金3万円を贈呈。今後も協同して被爆者運動を継承していくことを約束した。
パルシステム埼玉は平和・国際委員会の組合員とともに被爆体験を知り、継承する活動を展開。しらさぎ会とはこれまでも、平和の希求をテーマとするさまざまなイベントで協同してきた。
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