「南極飯!」が科学を支える 東京農大「食と農」の博物館で企画展、来年3月29日まで2024年12月13日
東京農大の「食と農」博物館では2025年3月29日まで、1階展示室で企画展「南極飯!」を開催しており、来館者にも人気だ。
食品サンプル壁展示
日本からはるか1万4000キロメートル、最果ての地「南極」。1957年に第1次南極地域観測隊が昭和基地を建てて以降、今日まで調査、観測、基地の設営が行われている。真夏でも気温が0℃を下回るこの世界で、隊員が楽しみにしているもの、それは「あたたかい食事」だ。どんなに厳しくても、あたたかい食事があるから頑張れる。同企画展はその食事にスポットを当て「食が科学を支える」をテーマにしている。
コウテイペンギンとオーロラ
展示には、オーロラの写真やペンギンのはく製、昭和基地でふるまわれている食事も再現して展示している。またレプリカと実物で「第1次隊が食べていたオオトウゾクカモメの巨大焼き鳥」「南極のぜいたく飯」「企業が提供している食品」「南極での水耕栽培」を紹介。同大の教員による解説パネルも注目を集めている。
巨大焼き鳥サンプル
文明圏から離れた極限環境である南極だからこそ感じる食のありがたみ。展示を通して関係者は「食べることの大切さを考えていただければ」としている。
入館は無料で開館時間は9時30分~16時30分、休館日は日曜、月曜、祝日と大学が定めた日。
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