「涙目シール」で購入率アップ 食品ロス削減へ全国展開 ファミリーマート2024年12月26日
ファミリーマートは、店舗で発生する食品ロスの削減に向け、おむすびや弁当などの中食商品に貼る値下げシールを、"涙目"のキャラクターやメッセージが入ったデザインに変更することを決定。来春から全国で取り組みを始める。
"涙目の"値下げシールのデザイン
ファミリーマートは10月30日~11月26日の4週間、東京都と神奈川県の一部店舗で"涙目シール"の実証実験を実施。値下げシールに、涙目の表情をしたおむすびのイラストと「たすけてください」のメッセージを掲載し、行動心理学的に消費者に食品ロスに対する意識や感情に訴えることで、値下げ商品の販売状況にどのような変化があるか検証した。
その結果、シールのデザインを変えることで、値下げした商品の購入率が5ポイント向上。行動心理学的なアプローチをとることで、消費者の購買行動の変容を促し、食品ロスの削減に消費者と取り組めることがわかった。
また、実証実験中に店舗で行った購入者へのヒアリング調査でも、「涙目で思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「食品ロス削減に関心があるので賛同して購入した」などの声が寄せられたことから、全国への拡大展開を決めた。
この取り組みを全国の店舗に拡大した場合、店舗における食品ロスを、年間で約3000トン削減する効果が見込まれる。
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