地域活性化農業・観光・教育 新たな発電所づくりへ クラファン開始 生活クラブ2025年1月16日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は2024年9月、たまエンパワー株式会社(東京都多摩市)と東京、神奈川、埼玉、千葉の生活クラブ組織とともに、特定目的会社(SPC)たまエンパワー生活クラブ前戸発電株式会社を設立。新会社所有の発電所建設資金の一部をクラウドファンディングで調達するため、1月6日から募集を開始した。
新会社のメイン事業はソーラーシェアリングによる売電。発電事業をメインにしながら、ソーラーシェアリングによる農業の推進、さらには新規雇用の創出、観光地化や教育事業へも展開し、「食とエネルギーのテーマパーク」をソーラーシェアリングでつくり、当地域の活性化を目指す。
たまエンパワーは東京都多摩市に所在する電気事業者で、ソーラーシェアリングをメインに事業展開することから、自分たちを「農業者」とも称している。2019年にはソーラーシェアリング型観光農園「株式会社さがみこファーム」を神奈川県相模原市の山間部、耕作放棄地だった場所に設立。発電能力約300kWの太陽光発電施設の下でブルーベリーを栽培している。さらに、同ファームを教育・観光地化して新しい一次産業へと展開するほか、地域の小中学校の職場体験や探究授業の受入、大規模災害の際に自治会へ無償で電気を供給する協定を締結するなど、地域の方々とともに地域活性化にも取り組んでいる。
生活クラブとのつながりは2022年、同生協が展開する電気小売事業「生活クラブでんき」への供給からはじまった。2024年3月にはさらに関係性を強め、東京、神奈川の生活クラブと共同でファーム内に約40kWのソーラーシェアリング施設「SO・LA・MI♪(ソラミ)」を建設。ここで発電した再エネの電気は、生活クラブの施設の一部で使われている。
たまエンパワーと生活クラブは、これまで築いてきた再エネを介した提携関係をさらに発展させ、ソーラーシェアリングによる持続可能な地域社会づくりに取り組む。今回の事業では、かつてこの地域の基幹産業であった農業の衰退をとめ、人口減少などの課題を人が集うソーラーシェアリングをつくることで解決をめざしている。
同事業でのプロセスや得られたノウハウを広く共有し、各地の課題解決に役立たせること、また、大勢の人々の参加と共感を募り、ゆるやかな連帯を作るため、新発電所建設に向けたクラウドファンディングに取り組む。
◎<クラウドファンディング概要>
期間:1月6日~2月28日
目標金額:300万円(第1期ゴール)
リターン:さがみこファーム産のブルーベリーやはちみつのほか、お披露目イベントやツアーへの招待、講演会など、学びや自分の地域での展開のきっかけとなるようなものまで、全31種類。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】小麦、大麦に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年4月22日
-
米の海外依存 「国益なのか、国民全体で考えて」江藤農相 米輸入拡大に反対2025年4月22日
-
【地域を診る】トランプ関税不況から地域を守る途 食と農の循環が肝 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年4月22日
-
JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト 子育て、災害、農業のチームが事業構想を発表(1)2025年4月22日
-
JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト 子育て、災害、農業のチームが事業構想を発表(2)2025年4月22日
-
米の品薄状況、備蓄米放出などコラムで記述 農業白書2025年4月22日
-
農産品の輸出減で国内値崩れも 自民党が対策提言へ2025年4月22日
-
備蓄米売却要領改正で小売店がストレス解消?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月22日
-
新入職員が選果作業を体験 JA熊本市2025年4月22日
-
JA福岡京築のスイートコーン「京築の恵み」特価で販売中 JAタウン2025年4月22日
-
米の木徳神糧が業績予想修正 売上100億円増の1650億円2025年4月22日
-
農業×エンタメの新提案!「農機具王」茨城店に「農機具ガチャ自販機」 5月末からは栃木店に移動 リンク2025年4月22日
-
「沸騰する地球で農業はできるのか?」 アクプランタの金CEOが東大で講演2025年4月22日
-
「ホテルークリッシュ豊橋」で春の美食祭り開催 東三河地域の農産物の魅力を発信 サーラ不動産2025年4月22日
-
千葉県柏市で「米作り体験会」を実施 収穫米の一部をフードパントリーに寄付 パソナグループ2025年4月22日
-
【人事異動】杉本商事(6月18日付)2025年4月22日
-
香川県善通寺市と開発 はだか麦の新品種「善通寺2024」出願公表 農研機構2025年4月22日
-
京都府亀岡市と包括連携協定 食育、農業振興など幅広い分野で連携 東洋ライス2025年4月22日
-
愛媛・八幡浜から産地直送 特別メニューの限定フェア「あふ食堂」などで開催2025年4月22日
-
リサイクル原料の宅配用保冷容器を導入 年間約339トンのプラ削減へ コープデリ2025年4月22日