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国際協同組合年 組織超え研修 新卒3年目の38人参加 パルシステム連合会2025年1月23日

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パルシステム生活協同組合連合会は1月18日、グループの10組織と4つの生活協同組合の若手職員が、自組織で働く意義や使命などを語り合う研修を開催。国内新卒者の離職が3割超となる3年目に、生活協同組合の一員として、2025国際協同組合年から始まる「未来の仕事」を考えた。

研修に参加した新卒3年職員の38人

研修に参加した新卒3年職員の38人

新卒3年目研修に参加したのは、パルシステムグループの会員生協と子会社で働く新卒3年目の職員30人と、関東地方と沖縄県で活動する4組織で働く8人。パルシステムグループ以外からは、日本生活協同組合連合会、生活協同組合コープみらい、生活クラブ生活協同組合・神奈川、生活協同組合コープおきなわの若手職員を招いた。

ゲスト生協の職員は、それぞれの業務内容やお気に入りの商品、趣味など笑いを交えて紹介し、場を和ませた。各生協の事業内容や役割、組織の理念や社会貢献活動などもプレゼンし、相互の理解を深めた。

パルシステムグループの職員は、事前に8つのグループに分かれて組織の特徴をまとめ、ワークに加わったゲストの生協職員に紹介。「同じ生協でも宅配事業に特化し、利用のある週のみ訪問するアプリ完結型の配達形態がある」「生産者と利用者、配達担当者が産地や地域で積極的に交流し、お互いの距離を近くに感じている」「産直産地の原料を使ったオリジナル商品の開発に注力し、利用者の支持を得ている」など、各職員が感じているパルシステムの良さを伝えた。

ゲスト職員もプレゼンで伝えきれなかった事業や活動を紹介し、それぞれの組織の特徴を理解し合った。3年目に感じている仕事の壁と解決方法、これから力を入れたい業務や趣味なども語り合い、地域や事業、商品の違いなどはあるなかでも、同じ生活協同組合で働く職員同士の視点を共有した。

グループワーク後半は、それぞれが感じる社会的課題を伝え合い、営業や配達で訪問する地域で目の当たりにする少子高齢化、人手不足、物価高騰の影響など、自分たちの仕事に直結している課題を改めて確認。この話題を受け、お互いの生協が連携することで実現できる新たな事業や活動のアイデアを出し合った。

「燃料高騰や人手不足を解消するため、同じ地域内で宅配事業を展開する生協がセンターやトラックを共有し商品を一緒に届ける」「共有のセンターに災害時用の防災用品を備蓄し、有事に地域住民に提供する」「配送トラックに同乗すれば、業務効率化の工夫を相互に学び合える」など、直面している課題にすぐにでも対応できそうな意見が出された。

さらに、「安全性担保や環境負荷軽減に配慮した商品を開発し届けていることが、若い世代に伝わっていない」「生協そのものを認知していない人が地域内にまだ多くいる」など、日々の業務で感じるこれらの状況を踏まえた意見もあった。

「商品の品ぞろえや価格帯、特徴などを紹介できる合同の試食イベントの開催をすれば、生活協同組合の理念を伝えながら、未来の利用者に最適な生協を選んでもらえる」「同じ会場に各生協の職員や利用者が集まることで交流も生まれ、より地域に生協を知ってもらえる機会を作れる」など、組織は違っても、ワンチームの関係性で認知を広げたいとの声もあった。

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