遊佐町合併70周年記念事業「学校給食ゆざごっつおの日学習会」に参加 生活クラブ生協2025年1月29日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は 、山形県遊佐町が合併70周年を記念して遊佐町が実施した食育プロジェクト「学校給食ゆざごっつおの日学習会」に参加。地元の小学5年生78人に向けて遊佐町の農業に関する授業を行なった。
遊佐町でつくられたものを材料にした給食
同プロジェクトは、遊佐町の豊かな自然と生産者が育てた食材を深く知り、その食材を使った給食を食べることで、小中学校の児童生徒に地元食材のよさや魅力を再発見・再認識してもらい、先人のつくり上げた食文化を未来へつなぐための「掛け橋」となってもらうために行われる遊佐町の事業。「地域農業と日本の食料を守り、持続可能な社会と地域を発展させる共同宣言」の取組みの一環として、遊佐町・生活クラブ連合会・庄内みどり農協の3団体がプログラムづくりに参加した。
食育授業の様子
授業の冒頭では長年、生活クラブと提携してきた生産者である、JA庄内みどり遊佐町共同開発米部会の眞嶋稔氏・長澤秀樹氏と、JA庄内みどりの遠田直樹氏が、 児童たちに「おじいちゃんやお父さんがお米をつくっている人はどれくらいいますか」と聞くと、手を挙げたのは2割程度。ほとんどの児童が農業について詳しく知らないため、まずは「食料をつくり届け、景色や環境を守り、未来につないでいく」という農業の仕事について話した。
途中クイズも交えながら、生乳の製造、花や苗を育てることも農業であること、稲刈りに使うコンバインが一般的な車よりも高いことなどが、分かりやすく楽しく伝えられた。長澤氏からは、 生活クラブ生協の組合員は50年以上前から遊佐町のお米を食べ続けていること、給食で出されているお米も「遊YOU米」という名前で日本各地の生活クラブ生協の組合員へ届けられていること、 「遊YOU米」は農薬と化学肥料を減らし環境を守る、特別なお米であることを伝えた。また、遊佐の農業の特徴である「飼料用米づくり」は、およそ30年前に生活クラブ、平田牧場、遊佐のお米の生産者が協力しあって始め、それが全国に広まっていったとも伝えられた。
遊佐町では地元でつくった飼料用米で豚を育て、そのたい肥を田んぼに入れ土を豊かにし、また米をつくるという「循環型農業」を実践。1頭の豚が102キロもの飼料用米を食べると聞いて、児童たちは「えー!」と驚きの声をあげた。
生活クラブからは、2人の組合員がオンラインで参加し、生活クラブと遊佐に関わる取組みや遊佐の農業・生産者への思いを児童に伝えた。その後の質疑では、児童から「豚さんが食べているお米の品種はヒトも食べられるものですか」「循環型農業のメリットってなんですか」「牛もお米を食べますか」などの質問が飛び出した。
授業のあとには、遊佐でつくられたものを材料にした特別な給食を提供。農家と生活クラブの想いが形になった「遊YOU米」の白米、遊佐町内の陸上養殖でつくられた「さくらます」の焼き物、遊佐産のほうれん草、白菜、人参のごま和え、平田牧場の豚肉と遊佐産のさつまいもやごぼうなど野菜をたっぷり使った具沢山味噌汁のほか、デザートのポン菓子(キャラメル味)にも「遊YOU米」が使われていた。「遊佐でつくっているものだけで給食ができるなんて!」と教職員も児童も驚き、「おいしいね」と言いながら味わった。
児童と一緒に給食を食べた生産者は最後に「遊佐町の農業は、お米をつくり地域の景色と未来を守る、とても素敵なお仕事なので、みなさんが大人になったら、興味ある人はぜひ、私たちと一緒にお米をつくりましょう!」と呼びかけた。
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