牛のゲップ由来メタン抑制「カギケノリ」100%人工海水で培養に成功 アルヌール2025年2月18日
株式会社アルヌールは2月13日、牛のゲップ由来メタン発生を抑制する効果がある海藻「カギケノリ」についてを、人工海水を用いた樹脂バッグでの培養に成功したことを発表した。
図:人工海水でのカギケノリ培養の様子。 左から培養開始時、2週間後、4週間後、バッグ内の個体
カギケノリは牛のゲップ由来メタン発生を抑制する効果がある海藻として注目されるが、全国の牛の飼料に添加するには天然のカギケノリの収穫だけではまかなえないため、アルヌールは海と陸の両方でカギケノリの大量養殖技術の研究開発に取り組んでいる。
これまで同社は、神戸大学と協力して鹿児島県産のカギケノリ培養株を確立。このほど、培地となる人工海水と栄養塩類の検討を重ね、天然海水を用いずとも100%人工海水を使ってカギケノリを安定培養に成功した。また、培養にはエアーリフト方式を採用した樹脂バッグを用いることで、省コストに培養を開始・管理することができる。
<100%人工海水を用いた陸上培養の利点>
①均一な培養環境の確立
天然海水は天候や微生物の混入など、採水する環境によって品質が影響を受ける。一方で、組成が決められた人工海水であれば均一で安定した培養が可能となる。
②場所を選ばず培養可能
人工海水のみを使えば、海から離れた場所でも人工海水粉末を水道水に溶かすだけで培養が可能。
③天然海水のくみ上げや運搬コストの削減
天然海水を用いる場合に生じる、くみ上げや運搬コストを削減。
<エアーリフト方式を採用した樹脂バッグでの培養の利点>
①エアーリフト方式による撹拌でカギケノリの細胞にやさしい
せん断力の少ない攪拌方法により、細胞にダメージを与えずに個体を樹脂バッグ内で循環させることができる。
②省コストでカギケノリ培養を手軽に開始
アルヌールで培った樹脂バッグの使用方法を導入により、カギケノリの培養を簡便に効率よく管理可能。フラスコなどからスケールアップする段階として適している。
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