水産業支援 芯抜き作業前の「茎付きわかめ」取り扱い開始 生活クラブ2025年3月11日
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は3月10日、生産者の労働力不足の問題や、昨今のわかめの高値の問題を解決するため、芯(茎)抜き作業前の「茎付きわかめ」の取り扱いを開始した。
2024年産三陸養殖わかめは、海水温上昇による生育の遅れ、収穫前の寒波や高波による影響等により、過去にない高値となった。生活クラブの提携生産者である重茂漁協(岩手県宮古市)の「肉厚わかめ」も同様で、値上げに踏み切ったが、消費者の利用低下は避けられない状況にある。また、重茂漁協では、働き手の高齢化による人手不足が課題となっており、この芯(茎)抜作業を今後も続けられるかという将来的不安を抱えている。
茎付きわかめ
そんな中、生産者と生活クラブ組合員の交流会における意見交換の場において「芯(茎)抜き作業を私たちが自分でやったらどうか」「わかめがどのように育っているか知らない人も多いから、子どもにも勉強になるのでは?」という組合員からの発想が起点となり、「茎付きわかめ」を開発することになった。
一般的にわかめは、葉の部分と茎の部分に分ける芯(茎)抜き作業をしてから販売される。それに対し「茎付きわかめ」は、生産段階で「芯(茎)抜き作業」をしないことで、普段何気なく利用している「わかめ」にもっと興味を持ってもらおうという試み。より多くの人に生産地の抱える問題を知ってもらえるよう、グラム単価を現行品の約半分の価格に設定した。
また、芯抜き作業を初めての人でも簡単にできるよう「芯抜き作業動画」も公開。芯を抜いたわかめの葉の部分は、塩抜きしてサラダやみそ汁の具など、茎の部分も塩抜き後、和え物や佃煮などにしてもおいしく食べられる。
取り扱い時期は、大人と子どもが一緒に作業しやすい春休み直前。今後も夏休みや冬休みなどの長期休暇前の年3回~4回程度、スポットでの取扱いを予定している。
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