製品プラ資源循環事業「プラリクル」静岡県SDGsビジネスアワード2024で優秀賞 カインズ2025年3月14日
カインズは3月12日、掛川市と株式会社プラニック、株式会社太洋サービス、ヴェオリア・ジェネッツ株式会社、三甲株式会社との共創事業「プラリクル」〈掛川モデル〉で、製品プラスチックの拠点回収による資源循環事業が、「静岡県SDGsビジネスアワード2024」(静岡市葵区)で「優秀賞」を受賞した。
3月12日開催の表彰式
カインズは、2021年10月に策定した「くみまち構想」に基づき、地域共生を目指して、日本の地域やくらしが抱える様々な課題やニーズに向き合いながら活動を展開。環境領域では、サーキュラーエコノミーに貢献すべく、店舗をまちの「サーキュラーステーション」として様々な取り組みを進めている。
"プラリクル"〈掛川モデル〉の実証スキーム図
今回評価された事業は、2050年のカーボンニュートラル(=地球温暖化を防ぐために二酸化炭素の排出をゼロにすること)を目指す掛川市のビジョンに賛同し、掛川市、プラニック、太洋サービスとカインズが共創して始まった。
同事業では、市民が不要になった収納ケースやバケツなどのプラスチック製品をカインズ 掛川店に持ち込み、それを再生して新たな製品に生まれ変わらせることで、持続可能なプラスチックの「資源循環モデル」を構築することを目指している。2024年4月20日から9月30日までの約5か月間にわたり、回収とリサイクル方法を検証するための実証実験を行い、市民が参加しやすいモデルとして、環境負荷削減と経済効果の両方を実現。以下の成果が得られた。
<成果>
・回収量: 65t(内54tをリサイクルして原料化)
・CO2削減効果: 32t
・焼却コスト削減効果: 約300万円
今後は、ヴェオリア・ジェネッツ、三甲を新たな共創パートナーに迎え、実証実験で明らかになった回収プロセスの課題解決を行い、回収プラスチックを原料にした商品開発・店頭販売に取り組む、本番運用に向けた実証事業(フェーズ2)を予定。さらに、その後は持続可能な資源循環モデルとして、同事業を静岡県内のカインズ店舗で展開し、将来的には県外のカインズ店舗への拡大も視野に入れている。
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