ロック・フィールドとカゴメが業務提携「野菜と共に創る未来プロジェクト」発足2025年3月19日
カゴメは3月11日、デパ地下や駅ビルに惣菜店「RF1」などを出店するロック・フィールドと業務提携契約を締結した。両社は共同で『野菜と共に創る未来プロジェクト』を立ち上げ、「健康寿命の延伸」「農業振興」「持続可能な地球環境」という社会的価値と経済的価値を同時に追求。野菜のチカラで彩り豊かで笑顔あふれる食卓を提供するとともに、サステナブルな農業を目指す。
業務提携契約を締結したロック・フィールドの古塚社長(左)とカゴメの山口社長
3月17日には、ロック・フィールドの古塚孝志社長とカゴメの山口聡社長が登壇し、東京・日本橋のロック・フィールド東京オフィスで共同会見を開催。今回の業務提携契約締結の経緯や、共に目指す姿について伝えた。
両社は、2017年から「SocialGoodCollaboration」の理念を共有し、野菜の彩りやおいしさ、栄養価を最大限に活かした商品の共同開発を通じて、生活者の健康寿命の延伸を目指してきた。ライフスタイルの変化で食の簡便化や野菜を調理する手間を避ける傾向が高まり、さらに、生産者の高齢化や減少、異常気象の影響による生鮮野菜高騰など、野菜を楽しむ時間や野菜の摂り方・摂取量に大きな影響を与えている。こうした状況の中、「健康寿命の延伸」に向けた協業をさらに強化し、「農業振興」や「持続可能な地球環境」の実現にも貢献するため、業務提携契約を締結。両社のリソースを最大限に活用していく。
野菜と共に創る未来プロジェクト
新たに立ち上げた『野菜と共に創る未来プロジェクト』では、「健康寿命の延伸」だけでなく、「農業振興」や「持続可能な地球環境」といった社会的価値を追求しながら、双方の経済的価値も同時に高める。ロック・フィールドの古塚社長は「生産者・消費者といったステークホルダーへの提供価値"野菜のチカラで彩り豊かで笑顔あふれる食卓を提供し、農業をサステナブルに。"を目指す。このプロジェクトでは、異業種の業務提携という利点を活かし、従来の"商品の共同開発"での協業から、"バリューチェーン全体にわたる協業"へと発展させていく」と説明した。
具体的には、野菜の共同産地開発や共同調達、栽培技術研究、野菜の端材の利活用といった「生産者(調達)」、機能性野菜を使用したサラダ、手軽に野菜がとれる商品など「開発・生産」のほか、「販売チャネル」「プロモーション」の面で協業する。
今回の協業についてカゴメの山口社長は「当社は"畑は第一の工場"」という考えのもと、畑からお客様までを一貫する、バリューチェーンを構築。農業研究で得た品種や栽培技術を活かした野菜の栽培、飲料や食品への加工、コンビニエンスストア、量販店などの小売店、中食業態の企業や飲食店などの多様な接点に応じた商品を展開し、野菜の栄養素に関する研究や管理栄養士による情報発信にも注力している。ロック・フィールド様との業務提携において、これらのリソースを最大限に活用し新しい需要創造にチャレンジできることを、とても嬉しく思います」と話している。
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