東京大学と三井住友フィナンシャルグループ 社会的価値創造に向けた協定締結2025年4月18日
東京大学と三井住友 フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は、東京大学の持つ多様なアセットを価値化する仕組みの構築とその価値の社会への還元、及びそれを通じた「日本の再成長」をリードし先鞭をつける動きへの取組を目的として、 連携協定を締結した。
同協定は、民間企業が資金を拠出し、大学が知を提供するという従来の産学連携ではなく、社会的価値創造に向けて、資金や人的リソースの拠出に互いがコミットし、ともに 開かれた知の実現を目指すもの。
また、同協定に基づく取組の第一弾として、東京大学の演習林等を実証フィールドとし、森林の持つ価値の高度化を実践するために「森林GXプロジェクト」を発足。同プロジェクトを中心にSMBCグループから3年間で30億円以上の資金拠出を行うとともに東京大学でも拠出を予定している。
<協定に基づく取組テーマ>
(1) 新たなグリーントランスフォーメーション(GX)戦略の策定と実践
東京大学は、今月設立されたグリーントランスフォーメーション戦略推進センターを中心に、大学内の先進的且つ多様な研究者の知を分野横断的に統合し、新しいGX戦略を提案する。また、SMBCグループとともに、森林GXプロジェクトを開始し、森林の価値を高め、森林システムを包括的に活用する取り組みを進める。
(2)フィランソロピー資金紹介スキームの構築
SMBCグループは、フィランソロピーアドバイザリーサービスを立ち上げ、社会課題の解決や社会貢献に資する寄付活動をサポート。寄付の対象となる東京大学の様々な取組の価値を明確化するとともに、今回、大学向けの フィランソロピー資金紹介スキームを構築し、富裕層等の資金が大学を通じて社会課題解決へと繋がる取組を加速する。
(3) スタートアップ企業の発掘と育成、支援
SMBCグループ傘下の三井住友銀行は、全国で横断的に大学発スタートアップの創出・育成とそれを支える人材や資金が循環 するエコシステムを形成するための活動を支。東京大学は、国内の大学で最も多くのスタートアップを創出している大学として連携を強化することで取組を加速する。
(4)仕事・学業とスポーツの両立を実現する科学的アプローチ
三井住友銀行は、女子バスケットボール部におけるWリーグへの参戦や、大学 運動部・体育会の活動を支援する「大学スポーツ応援プログラム」を通じて、仕事・学業とスポーツの両立に取り組んでいる。東京大学スポーツ先端科学連携研究 機構(UTSSI)と連携し、これらの両立を実現するための最適な練習の方法やスポーツの 持つ多面的な価値の可視化に取り組む。
(5)学生活動支援及び企業で活躍できる人材を育てるインターンシップ等の仕組みの検討
東京大学は、フィールドスタディ型政策協働プログラムとして、学生が各地域の課題の解決に向けて活動し、提案する取組を実施。三井住友銀行が、当該プログラムを受け入れる自治体のマッチング等を支援し、政策を立案・実行できるリーダー人材の育成に取り組む。
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