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流通:食は医力

【シリーズ・食は医力】第53回 筋肉をあなどるなかれ2013年7月26日

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【浅野純次 / 経済倶楽部前理事長】

 最初から私事で申し訳ありませんが、連れ合いが超低速運転中の自転車で転び、大腿骨骨折で入院を余儀なくされました。
 骨粗鬆症かどうかはともかく、骨が弱くなっていたのでしょう。骨の話は3年前(第16回)に書いたので、今日は筋肉の話です。
 手術を含め病院で一カ月半過ごして退院し、その後は通院してリハビリに励んでいます。いちばんの問題は筋肉の回復です。入院している間に、ももと足の筋肉がすっかり衰えていました。
 普段は筋肉の健康状態なんて誰も考えません。けれども健康な筋肉は、脳の指令どおり愚直に伸びたり縮んだりしてくれています。

◆筋肉があるから血液が流れ、消化器が活動する

 私たちは手や足の筋肉ばかり想像しがちですが、目や口、心臓や食道、消化器など、筋肉はすべてとても重要です。
 心臓の筋肉のおかげで血液が流れ、胃腸の筋肉のおかげで消化活動も行われているので、もし筋肉が不健康になって仕事をサボりだしたら大ごとです。
 特に寝たきりと筋肉の衰えは(どちらが先かはともかく)、痴呆症など頭の働きとも深くかかわっています。筋肉をあなどると大変なことになります。

◆霜降りになると運動が不得手に

 では筋肉を健康に保つにはどうしたらいいのか。まず筋肉の基礎をおさらいしてみましょう。
 筋肉には骨格筋と平滑筋があります。骨格筋は横紋筋とも言われ、筋が縦に並んでいる筋線維で迅速な運動をつかさどっています。この典型は手足の骨に並行についている筋肉です。
 一方、平滑筋は消化器、食道、血管、膀胱などの壁を形成していて、ゆっくりと長時間、動くのに適しています。
 筋肉の2割は蛋白質です。脂肪も含まれていて、脂肪が多いほど運動は不得手になります。あるいは運動しないほど脂肪が増えると言ってもいいかもしれない。霜降りの牛肉がそのいい例です。
 したがって脂肪を摂りすぎるのと運動をしないことが筋肉の脂肪分を増やし、骨格筋、平滑筋ともに運動が苦手になるわけです。特に心筋には悲劇が待ち受けています。心筋梗塞はその一例です。

◆良質な蛋白質とビタミン、ミネラルを

 

 それでは筋肉に良い食事とは何か。何よりも良質の蛋白質です。肉、卵、魚、豆類、大豆加工品、穀物。蛋白質は筋肉の基本です。
 運動には、ボクシングや相撲、レスリングのように瞬発的な動きが重要な場合と、長距離の走者や泳者のような持久力を求められるものとあります。
 前者は動物性蛋白、後者は植物性蛋白が向いているという説があり、マレー・ローズという菜食主義の長距離泳者がいたとか、短距離が得意の肉食獣と走り抜いて逃げ切る草食獣の話とかが言われて、個人的にはそのとおりと思いますが、断定はせずにおきましょう。
 ビタミン、ミネラルも筋肉の働きをコントロールしていますから、不足すると運動選手に限らず筋肉は機能が低下し、疲労回復がはかどりません。
 ビタミンではA、B群、Cが関係し、ミネラルではセレンの不足は筋肉痛、カルシウムの不足は筋肉のけいれんを引き起こすとされています。

◆冷えは大敵、猛暑でも冷房は控えめに

 筋肉の疲れは肩こりに典型的です。重い頭を支え、腕を駆使する支点としての肩は、冷えにも弱い個所です。
体を温め筋肉を緩める葛湯の効用は昔から知られていますが、昔の人は湿布や温浴で(時には孫の肩たたきで)肩の血行を良くするよう努めたものです。
 腰痛にはそれこそ無数の原因がありますが、筋肉痛もその一つです。正しい姿勢、座り方の工夫、減量、運動などが考えられる対策ですが、体を温める食事も心がけましょう。
 ともあれ筋肉には食以上に運動や姿勢が重要なようです。使いすぎも使わなさすぎも機能を衰えさせます。冷えも大敵です。猛暑でも冷房を効かせすぎないようにしましょう。

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