ハクサイ根こぶ病の抵抗性遺伝子を特定 農研機構2013年2月6日
農研機構野菜茶業研究所は1月31日、ハクサイの重要病害である根こぶ病の抵抗性遺伝子を明らかにしたと発表した。
ハクサイの根こぶ病は土壌伝染性微生物による病気だ。発症すると根がこぶ状に肥大し、養水分の吸収が妨げられ、発育不良や枯死などを引き起こす。また、根こぶの腐敗によって土中に放出された休眠胞子は10年以上残存するとされており、一旦発生すると土壌改良などが必要となる。
これまで国内では、欧州産のカブを利用した根こぶ病抵抗性ハクサイが育成されてきたが、抵抗性遺伝子の実体は明らかになっておらず、そのため品種の育成には大変な時間がかかった。
農研機構は根こぶ病抵抗性カブから効果の高い抵抗性遺伝子Crr1aを特定し、その構造を明らかにした。また、この遺伝子を導入した植物が新たに根こぶ病抵抗性を持つことも確認した。
今後は、この遺伝子の塩基配列を目印にすることで、「高精度で効率的な根こぶ病抵抗性ハクサイの品種育成が期待できる」としている。
(関連記事)
・野生鳥獣の農作物被害13億円減 (2013.02.05)
・ミカンで骨粗しょう症予防 農研機構が調査 (2012.12.26)
・キノコへのセシウム移行低減技術など 実用技術の緊急課題を採択 農水省 (2012.12.26)
・今年の農林水産研究成果10大トピックスを発表 セシウム除去技術など (2012.12.14)
重要な記事
最新の記事
-
米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(2)DX戦略にも地域色拡充2024年7月17日
-
【東京農業大学鼎談】実学主義の価値(3)JAは食・農の好循環先導を2024年7月17日
-
「小さな協同」実践 JA松本ハイランドの自己改革 新世紀JA研究会全国セミナー2024年7月17日
-
「きっトラ」と「もし寅」【小松泰信・地方の眼力】2024年7月17日
-
【訃報】生活クラブ生協連の加藤好一顧問が逝去2024年7月17日
-
【人事異動】農水省(7月16日付)2024年7月17日
-
【注意報】ナシ、ブドウなどに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 三重県2024年7月17日
-
ガチャピン・ムックとコラボ「ニッポンエール」グミ発売 JA全農2024年7月17日
-
日本農業の未来をけん引する人材育成へ 宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携2024年7月17日
-
唐沢農機サービス「夏の大展示会」開催 200台を超える農機具を展示2024年7月17日
-
【注意報】大型斑点米カメムシ類、カスミカメムシ類による斑点米発生に注意 千葉県2024年7月17日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 岩手県2024年7月17日
-
「第3回 全国桃選手権」開催 全国から45品がエントリー 日本野菜ソムリエ協会2024年7月17日
-
ハウス栽培向け環境制御システムのラインアップを拡充 クボタ2024年7月17日
-
【役員人事】石巻埠頭サイロ(4月1日付)2024年7月17日
-
葉の光合成速度の低コスト・低労力・高速推定法を開発 農研機構2024年7月17日
-
表参道で佐賀県産「いちごさん」絶品ひんやりスイーツ「いちごさんどう2024夏 」開催2024年7月17日
-
長野県塩尻市と山口県岩国市の歴史的風致維持向上計画を認定 農水省など2024年7月17日
-
生とうもろこしまるかじり 昭和村で農業体験開催 パルシステム群馬2024年7月17日