営農しながら売電収入 姫路市で共同研究2013年3月5日
光学フィルターやディスプレイなどを開発するフジプレアム(株)(兵庫県姫路市、松本倫長社長)と姫路市は、平成25年度から水田で稲作をしながら売電収入も同時に得られる追尾型太陽光発電システムの共同研究を始める。
このシステムは水田に太陽光発電パネルを設置し、農業収入と売電収入を両立させようというもの。
農地に直接パネルを敷設するのではなく、太陽光パネルを固定するための支柱を設置する。支柱からおよそ2.5mの高さにパネルを付けるので、作付面積はほとんど減らず、大型の農機の移動にも支障がない。パネルは可動式で太陽を自動で追尾するため、特定の部分だけ日照があたらなくなるといった生育面での問題も小さく、従来の敷設固定型パネルに比べて積算発電量が1.4?5倍ほどになるという。
共同研究の期間は25年4月から3年間。姫路市香寺町で市が保有している農地約1200平方mに4基の太陽光発電パネルを設置し、農作業や稲の生育・品質に与える影響、実際の費用などについて調査する。営農は地元の営農組合が請け負う。
フジプレアムの試算では、4基合計で年間約25Mwhを発電し約100万円の売電収入が得られる見込みで、「収穫量や作業効率をほとんど落とすことなく、新たな収入が確保できる。生産者の経営基盤強化に寄与できる」と研究成果に期待を寄せている。
(写真は敷設のイメージ)
(関連記事)
・【ドイツの再生エネルギー】ドイツ・バイエルン州にみる 愛媛大学教授・村田 武 (2013.02.14)
・積極的に地球環境に優しいグリーン経営に取組む 全農グリーンリソース株式会社・篠原正三代表取締役社長 (2013.02.13)
・群馬にメガソーラーを設置 電気化学工業 (2012.12.20)
・定款を一部変更 クミアイ化学工業 (2012.12.20)
重要な記事
最新の記事
-
【座談会】JA全青協OBの思い 経験が糧に(2)生産者の声 発信が大切2025年2月27日
-
【座談会】JA全青協OBの思い 経験が糧に(3)先が分かる経営者たれ2025年2月27日
-
日本の食の未来へ「前進あるのみ」 第71回JA全国青年大会が開幕2025年2月27日
-
バイオスティミュラント表示のガイドライン パブリックコメントの募集へ 農水省2025年2月27日
-
社員が米づくり 海外店舗へ輸出 プレナス2025年2月27日
-
23年の農作業事故死亡者数が高水準に 熱中症、未熟練作業者に専用研修など強化 農水省2025年2月27日
-
花が咲いていない真冬のチューリップ祭り【花づくりの現場から 宇田明】第54回2025年2月27日
-
「故郷」を後にする老人のつぶやき【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第330回2025年2月27日
-
大分県のねぎ産出額100億円達成、生産振興大会を開催 JA全農おおいた2025年2月27日
-
スキムミルク使用「一条もんこの明日も食べたい モゥ~っとミルクのキーマカレー」新発売 JA全農2025年2月27日
-
岩手県大船渡市の大規模火災への相談対応 JAバンク、JFマリンバンク2025年2月27日
-
農家向け栽培管理アプリ「Agrihub」に新機能「AI栽培レポート」追加 アグリハブ2025年2月27日
-
千葉県香取市 移住・広報・農業・観光の4分野で地域おこし協力隊を募集2025年2月27日
-
JSS蚕糸の日2025「国産蚕糸・絹の価値とは」開催 日本サステナブルシルク協会2025年2月27日
-
「ノウキナビ」自社配送サービス開始 中古農機具も自宅まで配達 唐沢農機2025年2月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「日曹フェニックスフロアブル」 日本曹達2025年2月27日
-
「米5kgはお茶碗76杯分」小売店向け訴求POPデータに新デザイン アサヒパック2025年2月27日
-
北洋銀行と農業融資分野におけるCDS基本契約締結 日本公庫2025年2月27日
-
藤沢の配送センターで地域交流イベント開催 パルシステム神奈川2025年2月27日
-
東日本大震災 被災地ゆかりのゲストが語るオンラインイベント開催 パルシステム東京2025年2月27日