GM植物、生育範囲は限定的 農水省が調査2013年9月26日
農水省は9月24日、「平成24年度遺伝子組換え植物実態調査」結果を公表した。
農水省は遺伝子組換え(GM)セイヨウナタネ、大豆は、運搬時にこぼれ落ちて生育しても、生物多様性への影響はないとして輸入を認めている。平成18年からその実態について、輸入港の周辺で調査を行い、毎年結果を公表している。
ナタネについては、輸入実績などがある全国15港の周辺地域を調査。セイヨウナタネ382個、カラシナ823個、在来ナタネ188個の計1393の個体を採取したところ、昨年に比べて1港少ない7港(苫小牧、八戸、鹿島、名古屋、四日市、神戸、博多)で131個のGM種が発見された。主な生育範囲は幹線道路沿いなどで、23年度調査とほぼ同じ。また、カラシナや在来ナタネとの交雑もなかった。
大豆については、輸入実績のある10港を調査したが、これまでの調査と同様、大豆、ツルマメともほとんど生育していなかった。GM大豆が発見されたのは博多港のみで、ツルマメとの交雑もなかった。
農水省では、ナタネ、大豆、ツルマメとも継続して調査するとしている。
(関連記事)
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