豪州で植物工場の野菜をテスト販売 三菱2013年10月24日
三菱樹脂アグリドリーム(株)は2013年1月から、豪州ビクトリア州の植物工場で栽培した野菜の同国内でのテスト販売を開始する。
同社は(株)地球快適化インスティテュートと合同で4月、同州で閉鎖型苗生産システム「苗テラス」、葉菜用溶液栽培システム「ナッパーランド」を使った太陽光利用型植物工場の実証試験をスタートした。
この試験で、日本でつくるのと同じような高品質なホウレンソウなどの野菜が無農薬で栽培できたことから、同国内でのテスト販売を始めることを決めた。
同州のデニス・ナプサイン首相は、「両社の先進的な農業生産システムは、ビクトリア州政府が掲げる2030年までに農業生産量を倍増させるという政策に大きく貢献するだろう」と高く評価している。
販売開始に向けて、12月には現在150平方mの植物工場を600平方mに拡大する。両社は、今後のさらなる事業展開も視野に入れており、テスト販売が好調だった場合、地元パートナーと共同で生産、加工、販売までを手掛ける現地法人を設立する予定だ。
(関連記事)
・中国に農POフィルム生産工場設立 三菱樹脂(2013.08.19)
・豪州で太陽光利用型植物工場 三菱ケミカル(2013.04.22)
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・冬でも十分な光量を確保 POフィルム「美サンランダイヤスター」(2012.11.27)
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