東北向き大豆 新品種を開発-農研機構2013年10月25日
農研機構はこのほど、寒冷地向き大豆の新品種、東北地域中南部向きの「あきみやび」と、同じく東北地域北部向き、白目で大粒の「シュウリュウ」を開発した。いずれもダイズモザイク病に強く、豆腐などの加工に適する。また倒伏に強く、コンバイン収穫に向くという特色を持つ。
現在、東北中南部で主に作られている「タンレイ」は、ダイズモザイク病、紫斑病に罹りやすいため、着色粒が発生するなどの要因で品質変動が大きいことが問題になっていた。「あきみやび」はこの問題を改良した。
宮城県で奨励品種として採用され、1000ha程度の普及面積が見込まれる。
また、現在東北北部で栽培されている「ナンブシロメ」は収量が低く、年次変動も大きい。同じく主力の「スズカリ」は豆腐などの加工適性が劣る。
「シュウリュウ」はこれらの問題を克服した品種で、岩手県では「ナンブシロメ」「スズカリ」のすべてに置き換える方針だ。
種苗の入手についての問い合わせは、農研機構東北農業センター企画管理部事業推進室運営チーム(TEL:019-643-3443)。
(関連記事)
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