キャッサバパルプからエタノールを製造 出光2013年10月31日
出光興産は10月28日、キャッサバからタピオカスターチ(でん粉)を製造する際の残さ(キャッサバパルプ)を使ってエタノールを製造する技術を実証するため、タイ国内にパイロットプラントを建設し、運転を開始したと発表した。
同社は、東南アジアで再生可能エネルギーとして有望なバイオ燃料事業への取り組みを進めている。その一環として、タイ最大のスターチメーカーであるサングァン・ウォンセ・インダストリーズ社(SWI社)の工場敷地内にパイロットプラントを建設。このたび、SWI社の協力を得て、技術実証のための運転を開始した。
今回、開発に成功したプロセスは、原料であるキャッサバパルプの特別な前処理を行わず、また発酵槽での撹拌を行わないことが特徴で、低コストでのバイオエタノール製造が可能になる。
この技術は、(独法)国際農林水産業研究センター、タイ・カセサート大学農業・農芸品改良研究所、出光興産が共同開発したもの。
今後は、パイロットプラントで技術の実証を行ったあと、プロセスデータの採取を行い商業化をめざす。
(写真)
タイのプラントのようす。(左から)プラントの外観、内部
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