GM作物政策、安全性評価不十分 パルシステム2014年4月9日
パルシステム生協連は、遺伝子組換え作物に関する政策に対して、「人体や環境への影響に関する評価が十分できていない遺伝子組換え作物の利用に反対」という意見書(パブリックコメント)を農水省と食品安全委員会へ提出した。
遺伝子組換え(GM)作物に関連して、農水省が「遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する審査結果について」、また食品安全委員会が「除草剤アリルオキシアルカノエート系及びグルホシネート耐性ダイズ68416系統に係る食品健康影響評価に関する審議結果」についての意見・情報(パブリックコメント)を募集している。
これに対してパルシステムは、「食の安全性と環境保全を確保する立場から、GM作物の国内での使用に改めて反対する」という意見を表明し、農水省と食品安全委員会に提出した。
意見の要旨は以下の通り。
1.十分な安全性確認・環境影響評価ができていない遺伝子組み換え作物の利用に反対。
2.栽培種、外来種を含む全ての生物に対する環境影響評価を要望する。
3.問題を指摘する報告の精査、長期毒性試験の義務付けなど、十分な安全性の評価を要望する。
4.2,4-D(※)の利用拡大につながる品種の許可に反対する。
(※「2,4-D」とは、ベトナム戦争でも枯葉剤として用いられた除草剤で、現在、耐性のある作物品種が開発されている。)
なお、2つの意見書の全文は、パルシステムホームページに掲載している。
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