ビフィズス菌とアルギン摂取で寿命が伸長2014年4月14日
協同乳業が研究発表
協同乳業(株)の松本光晴主任研究員らは、同社が開発したビフィズス菌「LKM512」とアミノ酸「アルギン」を組合わせて摂取することで、マウスの寿命が伸長することや加齢時の学習・記憶力の成績が高いことを発見した。
同社の研究陣は、老年病の主要因は慢性炎症にあり、これの抑制に有効なポリアミン(タンパク質の合成や安定化、細胞の正常な活動のために必須な物質)を増やすことで、老年病のリスクが減少し、健康寿命が得られるとの仮説をたて研究を行ってきている。
その成果の一つが「LKM512」の投与により腸内ポリアミン濃度の上昇に伴う炎症抑制などであったが、第腸内ポリアミン濃度の上昇には個体差が大きく安定したポリアミン産出は難しかった。
今回の研究で、「アルギニン」を経口投与することで、すべての個体で大腸内ポリアミン濃度が上昇。LKM512とアルギニンを混合投与することで、大腸内ポリアミン濃度が効果的に上昇し、老年病の原因となる慢性炎症を抑え、寿命が伸長することが確認された。
一般的に分子量が低いアルギニンは小腸でほとんど吸収されてしまうので、同社では、大腸まで確実にアルギニンを届けるための技術開発を行っており、今年の秋ごろには商品化する予定だ。
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