ゲノム情報データを素早く検索 AgrIDを公開2014年5月22日
農業生物資源研究所がデータベース開発
農業生物資源研究所(生物研)は、農畜産物の大量のゲノム情報を1カ所で解析可能なデータベース「農畜産物ゲノム情報データベース(AgrID、アグリッド)」を開発した。データベースはインターネット上で公開されている。
近年、遺伝子研究が急速に進み、超高速のゲノム解読機械なども開発されている。しかし、そのデータは個々の研究者が個別に作成し、系統立てて整理されていないため、解読はできてもその先の研究が滞るなどの問題があった。
AgrIDは、こうした課題を解決しようと、文科省、厚労省、農水省、経産省と連携して開発したもの。米国ペンシルベニア州立大が開発したシステムGalaxyを利用し、日本用に改良した。
農畜産物にかかわる大量の既存データを簡単に検索し、利用することができる。これにより、従来、ゲノムの解析・管理に必要だった大型コンピューターがなくても研究がすすめられるため、「育種の加速が期待できる」(生物研)。
生物研では今後、このデータベースの「見つける」「使う」機能をさらに発展させ、ゲノム研究の基盤として運用していきたいとしている。
AgrIDのURLは、
http://agrid.dna.affrc.go.jp/
(関連記事)
・熊本の鳥インフル 韓国のウィルスと同一(2014.04.23)
・遺伝子研究でオープンカレッジ 受講者募集(2014.04.18)
・宇宙で昆虫が成長 生物研など(2014.04.16)
・牛の人工授精効率向上へ 岡山大学、生物研(2014.03.17)
・世界初、カーネーションの遺伝子情報を解読(2013.12.18)
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日
-
耕作放棄地を解消する「えごまプロジェクト」の寄付開始 長野県南木曽町と「さとふる」2025年4月2日