天敵増殖維持技術「バンカー法」でシンポ 農研機構2015年8月5日
代替餌を利用した天敵増殖維持技術であるバンカー法による天敵利用の新展開をテーマにシンポジウムを開催する。
農研機構では、第3期中期計画中課題「土着天敵等を利用した難防除害虫の安定制御技術の構築」の一環として、代替餌を利用した天敵増殖維持技術であるバンカー法を中心に天敵利用を核とした害虫管理手法の開発を行ってきたが、その中で、土着の有望天敵であるタバコカスミカメをバンカー植物で高密度に維持する技術や、バンカー植物の管理を簡便化して容易に天敵寄生蜂を維持する技術を開発するなど、これまでにない新たな技術開発を行ってきた。
これらの技術を広く生産者に理解・利用してもらうために、当面、都道府県試験研究機関や普及機関の研究者・普及員などに広く情報を提供し、研究成果への理解を深めてもらい技術の普及を図るためにこのシンポジウムを開催する。
【シンポジウムの概要】
開催日時:10月19日(月曜日) 13時30分~17時30分、10月20日(火曜日) 9時00分~12時00分
開催場所:今池ガスホール(名古屋市千種区今池1-8-8)
【主なプログラム】
◎第1日目
講演1:「天敵利用における植生管理技術概論」近畿大学農学部教授 矢野 栄二
講演2:「バンカー法とバンカー植物」農研機構 近畿中国四国農業研究センター主任研究員 安部 順一朗
講演3:「雑食性天敵タバコカスミカメを用いた施設キュウリのアザミウマ防除技術」高知県農業技術センターチーフ 下元 満喜
講演4:「雑食性天敵タバコカスミカメを用いた施設トマトのコナジラミ防除技術」静岡県農林技術研究所研究員 中野 亮平
講演5:「ギフアブラバチを利用したピーマンにおけるアブラムシ防除体系」農研機構野菜茶業研究所上席研究員 太田 泉
◎第2日目
講演6:「簡便なバンカー植物維持システムの実用化」農研機構中央農業総合研究センター上席研究員 長坂 幸吉
講演7:「バンカーシートを用いたカブリダニ増強利用技術」農研機構中央農業総合研究センター主任研究員 下田 武志
講演8:「露地圃場における植生管理による天敵増強技術」宮崎大学農学部准教授 大野 和朗
総合討論
【参加費】無料
【申込方法】
下記問い合わせ連絡先メールアドレスに以下の項目を記載して、E-mailにて申込む。
締切は9月18日(金曜日)ただし、会場定員(300名)に達した場合は、締切日以前でも申込受付を終了。
記載内容:氏名・所属・メールアドレス
【問い合わせ先】
中央農業総合研究センター病害虫研究領域 日本 典秀(ひのもと のりひで)
E-mail: banker-sympo2015@naro.affrc.go.jp
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